再生可能

madam-cricket2008-01-30


ゼッタイゼツメイ・・・って気分になることが
この年になってもまだある。
どっさりある。

先日の論文などその典型。
引き落としの残額不足もそうだし、
連載の締め切りもそうだし、
花探しで泣きそうになることもある。
どうしても欲しい食材がなくて
大慌てすることもあれば
こおろぎの今までの人生を考えれば
20年ほど前のことだけれど
突然降って沸いたようなドラマチックな
いえいえドラマ以上の壮絶な生活の頃は
家を失くしそうになったり
無一文(正しくは現金7円あったっけなあー
7円よ、7円!)
になったこともあったわけで

父を見送り、義母とも別れ、
いろんなレベルで
あー、もーだめだーっ
て時があった。
これからもあるに違いない。
だけど
止まない雨はないわけで
融けない雪もないわけで
明けない夜もやっぱりないわけです


どうした?こおろぎ!


何かあった?
いえ、何もありません。


今現在、こおろぎは元気よく生きているわけだけれど
これってスゴイことだわーと思ったのです、今日。


どうして今日突然・・ってことはないのだけれど
この冬、なんとなくこおろぎは「再生」気分満々。

カルーセル麻紀さんが、今話題の自分の細胞で若返るという
手術を受けるそうだけれど
100万円単位でシワとるなんて
やっぱり芸能人はスゴイわ!


こおろぎにさえ、
シワ1本5万で取るのを薦めてくれる人もいるけど
1本や2本じゃないじゃろが!

仮に取ったところで半年でもとにもどるんじゃ、困るものね。


5万あったら凡の風のラーメン何杯食べられるでしょうか。
麻布茶房のクリームあんみつが何杯食べられるでしょうか。
をとわの1500円の写真のランチが何度食べられるでしょうか。
こおろぎ御用達の古着屋さんでどれほど素敵なドレスがいったい何着買えるでしょうか。


でもねー
以前、T国ホテルのフロントでカルーセル麻紀さんと
遭遇したことがあったのだけど
その美しさは格別だった。
うっとり!
いっしょにいたまだちょいと小さかったコロ介など
お口ポカンとあけて眺めていたっけ。


「おかあちゃまおかあちゃま、あのおあばちゃまキレイ!すっごくキレイ!」
とあまりしつこく何度もいうので

「あの方はおばちゃまではないのよ、おじちゃま!」
なんて、子供相手に
心の狭い小さな抵抗したこおろぎだった・・・。


ルーセルさん、その後戸籍も女性になられた。
実にご立派。



という、そんな彼女の皮膚再生は
こおろぎには縁がないのだけれど




最近会いたかった人につぎつぎに会えている。
知りたかった人の消息が次々に見えてきている。
なんでしょ、なんでしょ。
運命、なんてないと思うけれど、
会うべき人に会う、って感じ、これは確かにあるかも。
昆虫学の恩師、正木進三先生は
こおろぎの2度目の結婚式で
「川は流れるべきところを流れだした・・」という
名言を残されました。さすがよいことをおっしゃる。
ま、正木先生、まちがいだらけの一度目の結婚式のときも
わすれちゃったけどそれなりのご挨拶してくださったんですけど
「川は・・・」はやっぱり名言。


今も古いお知り合いのお花屋さんと電話。メール開通。
いろんなタイトル取ってる彼と、またごいっしょできそうで嬉しい。
長いブランクを感じさせない電話のやり取りが
ありがたい。
あ・うん の呼吸。
こおろぎの好きな色を知っていてくれる安心感と
おおよその流れを言えばわかってくれる信頼。
遠方にいてもありがたい。


さてね、なにがどう「再生」するのかは未定だけれど
ケンケンがいなくなって1年がたとうとしている。
去年の今ごろは
一瞬も目を離せなかった。
1時間家をあけてもケンケンが
一人で苦しんでいるような気がして
心臓が破れそうになって
とんで帰ってきていた。
でもまだケンケンは確かにわが家にいた。


いた、ということと
いない、ということは
こんなに大きな違いなのだ。



その「違い」を超えたのだから
「違う私」にならなきゃね。
昨日の私は明日の私じゃないんですものね。


福島先生の「生物と無生物の間ー」を読むまでもないのよ、
細胞はあっといまに全部入れ替わってしまう。
昨日の私など
もうどこにもいないのです。


つまり今日の私もどこにもいないのです。


昨日の私でも今日の私でもない私が
明日を生きるわけだから


やっぱりなんでもとりあえず越えられるってことです。
今越えられないと思っていることも
今の私じゃない私になら
越えられるかもしれない・・・。


いやーっ、いいこと言うじゃないの、今日のこおろぎ!
ホルモンのバランス狂ったか、ビオフェルミンが効いたか・・・。



話変わって「今日の朝ショーリュー」のコーナーです。

昨日朝ショーリューが夜、H木K子さんとテレビに出ていた。
Hさんのジャケットがあまりに素敵で、大いに嫉妬したこおろぎです。
いやジャケットの話ではない、朝ショーリュー、やっぱりいいわ、
彼「フツー」だもの。
突然、やっぱり強い、なんて、よくみんな言うね。
たたき出せばよかったジャン?
自分達で叩いておいて
「叩かれてもがんばる」ヒーローを作る、
そんな手法、作戦だったのかとさえ思える。
それにしても、アサショーリューお帰りなさい、という本をお書きになった
女流脚本家さん、髪ぐらい、ちゃんとといたほうがいい思います。
イイトシをして、そんなナチュラルヘア、はNGです。
そんなとうもろこしのヒゲみたいな色のバサバサ髪がチャーミングなのは
「ゆう」さんだけですから!


あら、また心の狭いこと言っちゃってるこおろぎ。
猛省してお勉強机にもどります。


時間大事に「再生」めざします。
でも、化粧品なくなって適当なもの使ってたら
顔がヒリヒリ、ピリピり、ズキズキ・・・
ルーセルさんほどじゃなくても
もう少し顔に気をつかわなきゃ申し訳ないかも。
今日もパルコのバーゲンのワゴンの向こうで
「あの人、イチオシの人だわ・・」とささやく声が聞こえた。
「ち、ち、ちがいます・・・」ともいえず、試着もできず・・・。
周囲にご迷惑かからないように
地道に自己再生、がんばります。

小さい写真はこおろぎのリビングの窓から見える雪景色。
春は必ずやってきます!