雪女

madam-cricket2008-01-25

こおろぎは元気です。
長く日記をかけなかったので、チビのこおろぎは
雪に埋もれているのではないか、
飲んだくれてススキノで行き倒れになってはいないか、
あまりの家の散らかりに絶望して家出したのではないか、
暴飲暴食がたたって、小さい体が爆発したのではないか・・
などなど
さまざまな憶測とご心配をいただいたようですが
元気です。


不死身といいましょうか、
なんてったらいーんでしょうか、
たぶん、こおろぎのDNAには
かなり変わった塩基配列が絡まっていると思われます。

東京からもどって、大忙しの何日かをすごして広島へ。
広島は暖かい!という大きな思い込みで、ブーツも履かずでかけたら
あら?あらあら?
猛吹雪!日曜日は視界ゼロかと思うほどの雪。飛行機なんか無理無理・・
こおろぎが運んだ雪だとまで言われました。
寒いし、足元が危うい。あろうことか、東広島でブーツを買ったのでした。
これがまた、すばらしく素敵なブーツです。半額。
あまりに素敵なブーツが並んでいたのでつい2足買ってしまいました。
反省。


久しぶりに会った古いお友達一家とお茶しながら、飛行機は絶対に飛ばないから
もう一泊したら?と甘い言葉にグラっとしたものの、こればかりは
空港で待つしかないわけで、震えながら夕方空港へ。


東京経由なので仮に広島から遅れて飛んだとしても、千歳行きの最終便に
接続できなければ
翌日のレッスンはNG。
雪はひどくなるばかりでほぼ絶望。


しかーし、
あら、あらあら、こおろぎパワー再びの奇跡。
遅れたものの飛びました。接続も無事。
誰もが、そう、ANAのみなさんも無理だと思った大雪の広島空港から
こおろぎは飛び立ったのでした。


実は広島に行くときもちょいと大騒ぎでした。
千歳からの出発が遅れたのです。
こちらは広島への接続時間が短いのでかなり大変。
羽田に着いたら係りの方がこおろぎ一匹を連れて、走りまわって、
こおろぎ一匹だけ大きいバスに乗せて広島行きの搭乗口まで行ったのでした。



広い空港内をデッカーイバスに乗って、飛行機Aから飛行機Bまでわずか5分で乗り継いだのでした!


で、こおろぎは思ったのです。
もしこおろぎにパワーがあるとしたら
大慌てしないDNAの塩基配列のせいではないかということです。


あわてても騒いでも仕方のないことは仕方がないわけです。
帰りの広島空港で生徒さんや、札幌の家族に
情況を電話やメールで伝えたところで
ドキドキ感は増幅こそすれ薄れるものではありません。
空港のこおろぎの周りの人たちは、あちこちに電話して騒いでましたが
これは無駄。なるようになるし、なるようにしかならないので
ジタバタしないに限ります。


雪の広島から広島で買ったブーツ履いて
元気に帰ってきてレッスンも無事終り、
大学の講義も無事・・・



しかーしっ、忘れてはおりませんわ、24日締め切りの論文。


99%不可能。いや、100%不可能だと、とうとうこおろぎは
思いました。
家中に資料が積み上げられてはいても、
時間がない。
どんなにがんばっても3時に銀座で待ち合わせても2時に千歳にいたら
デートはできない。それほど不可能な情況でした。
共同執筆者の大学の助手先生Cちゃんも、多忙中の多忙。
彼女とて、さすがのこおろぎ先生も今回は投稿辞退だと確信してたはず。


それを・・です・・
22日から23日、それまで全く働かなかったこおろぎの大脳のすべてが
突然動き出しました。
両手の指はショパン
リストを弾くかのような
とんでもないスピードで動きだし、
あれよあれよとパソコンのキーボードがたたけました。
描けなかった図が思い浮かんで、あれよあれよあれよあれよ
あれよあれよ・・ってうるさいか、
とにかく、ウニのようになってた頭なのに
考察も
書けちゃったのです。
Cちゃんとの連携プレイで24日締め切り時間、
こおろぎはテレビで高度医療の地域格差なんていう頭の痛いお話
してたのですが、Cちゃん、滑り込みセーフで提出したとのこと。


これが奇跡でなくてなんでしょうか。

そして、ここ数日、こおろぎは別の仕事で、卒倒しそうな失敗も
しでかしてしまいました。これは説明するとまた思い出して卒倒しては
いけないので省略しますが
多忙ゆえのミスでありました。


多々反省しながら
こおろぎは今やっ大学のCちゃんからの
「先生、お疲れ様でした!」というメールを見て
じんわり涙がうかんで、濃い珈琲を飲んでいるところです。


やります、と言ったらやるだけのことです。
それでもできないことはできない。今回は
本当に時間が足りなくなったわけで
仮に原案ができても、形にしなければ提出できない。
パソコン打てなければおしまいだったのです。
どこで諦めるか、が問題。
勝負士のようなこおろぎでした。


広島からもどってずっとソファーで寝ていました。
目覚めては考え、書いては横になり、・・・
ケンケンの看病のときと同じです。
でも心配無用。ちゃんと休んでます。
テレビも観て、コロ介が元気不足風な日は
締め切り直前でもエスニック屋さんで
思い切りパワフルな夕飯いただいて、こおろぎはコロナビール
元気にラッパ飲みして机にもどりました。
今年のモットー、メリハリ、実行中です。


広島に降った大雪を連れて北海道に帰ってきたらしく
北海道はとんでもない大雪です。
でもこの白さが北海道。


今年のスタート、やっと切ったかんじです。
こおろぎ組のみなさん、あけましておめでとうございました!
そんな気分です。
広島では、思わぬ時間がたくさんできて
十数年ぶりにバイオリニストのお友達に再会したり、
コロ介のお友達ご一家とお茶ができたり、新しい空間を
探検したり、今年度以降の計画を立てたり、
寒かったけれど有効な時をすごしました。
 
そしてつくづく思っています。
大雪にもかかわらず
千歳〜広島に5分で乗り継げたり、
猛吹雪の広島空港から脱出できたりしたのは
もちろんANAのおかげで、

論文ができたのもCちゃんの類まれな整理能力と
何事にも動じない冷静さのおかげであり、


最近起こったいくつものトラブルも
大勢の方がたのお力添えなどで乗り越えられたわけで


一人ではなにもできないことを痛感。


こおろぎのお教室も
小さいながらこうして20数年続いてこれたのは
生徒のみなさんが支えてくださってのこと。


何かお手伝いできることはないか、
とみなさんに気を遣っていただき、
バケツやら器やら、準備を手伝っていただけるから
日本中でレッスンを続けて来れました。
素敵な方ばかりのお教室なのに
帰りはどこでもゴミを持ち帰っていただき
ほんとに心苦しい限りです。
そんなみなさんのお気遣いに感動して
こおろぎはがんばれています。
レッスンの会場を探したり、お花の手配、お料理の手配等
この準備と後片付けが一番大変。でもこれが一番大切なのです。


楽しい授業はわずか2時間でもそのために1週間はかかるものです。
でも、これはどんな仕事も同じ。
スイスイ泳いで、優雅に見える水鳥の水かきと同じです。


反省もしきり、感謝もしきり、
こおろぎは元気です。
長くなりました。

函館教室が2月から再開します。
札幌も4月以降を考えて
こおろぎはワクワクです。

ホームページの工事は続いているようです。
近く開通するはずですから
今しばらくお待ちください。



ではここで問題。
三辺が10センチ、12センチ、6センチで面積70平方センチの三角形に
内接する円の
半径は何センチでしょうか?


今拾った計算用紙に書いてあった。
コロ介が昔やった形跡あり。


こおろぎも挑戦!
うふつ、うふっ、うふうふっ


できたできた!あっさり解けちゃった!
こおろぎ、まだボケてないかも!

でも一昨日、住宅ジャーナルのHさんから電話
「原稿のパンプキンとキャロットの英語のつづりが違います!」
だってさ。
これは多忙を言い訳にできませんでしたわ・・・
めんぼくない!
頑張ります!

今日1月25日はカブトムシのパパのお誕生日!
そしてこおろぎが中学1年のときスキーで骨折した日!

ブラボーッ!