子連れこおろぎ旅日記 

子連れっていってもねー
子は22歳になってしまった。カラカラのタオルのガウンやハンカチに名前を入れて、あんなに可愛がったのに、

「あのねえ、そういう表現って優しさ感じないわけよ・・」
なんて言っちゃったりするようになった。
憎らしい22歳、猛烈に忙しいのにこおろぎの東京ツアーについてきた。


あまりに刺激的で奇跡と感動に満ちた3日間だったのでまたシリーズ化
して何度かに分けて書こう。


1日、こおろぎが敬愛してやまない動物行動学者日高敏隆先生と脳科学茂木健一郎さんの対談式の講演会があった。

日高先生の語り口、伝えんとするところ・・・すべてが感動。
人間、本当に立派なら腰は低い。誰に対しても同じ態度。
丁寧。
最近政界、財界、学者等、ご立派・・と言われる方がたに続けてお会いした。
だが、この「ご立派」な中にも、立派に「格差」があることがわかった。
心ある人、優しい人、ただただ偉い人、勘違いしている人・・
要するに人間の質なのだと思わざるを得ない。
名刺1つの受け渡し、これ、マナー教室で学ぶ受け渡しの正誤ではなく、
瞬間相手に伝わるものがあるかどうか、右手がどうの、左手がどうの、
ではないことも確信した。
日高先生は世界中、どこにいらしても、誰にたいしても、同じ。
これ以上の「人間の質」の高さ、はあるだろうか。




先生、今回はっきりおっしゃた。
「人間と他の動物の違いは 
美学。値打ちのあるものを持つかどうか、です」


ころおぎの長年の胸のつかえが消えた。
講演に関しては後日。


母こおろぎと娘こおろぎの珍道中は語りにあまりある。
東京教室のクリスマスの大感動も・・・。
いつものように
引越し荷物のような荷物を送ったり送り返したりしたけれど、
嬉しい歓声に満ちて、幸せな時間だった。
この内容も後日。


母と娘の大騒ぎ、3日間は1週間の海外旅行にも匹敵する印象だった。
そして旅の終わりにキキは言った。
「こうやって人に会って、ひらめいたらすぐずうずうしくうごくんだわね!
いい人たちに囲まれる理由わかった気がする。こりゃ、いつも楽しいはずだわ」


意外な言葉だった。自分のことしか考えない母なのにね。
彼女にとって、この母はかなり不可解な人間だったのだろうと思う。


キキとの時間の半分以上は大喧嘩だったけれど
残りの半分は笑いころげる時間だった。
こおろぎも、この不可解な22歳の考えていること、
思考回路、興味の対象が見えて嬉しかった。


ここで問題。
キキが今回自分自身に新丸ビルで買ったものはなんでしょうか。
答えは次回。
ヒントは、彼女はギリシャから、日本のどこでも売っているパスタと
日本のどこでも売っている缶詰と、日本のどこでも売っている紅茶と
ギリシャにしかないギリシャ語で説明が書かれたボトルではあるけれど中身は2リットルもあるただの液体洗剤を買ってきました・・
そのキキが今回買ったもの、うーっ・・・・・
本人満面の笑顔でしたが・・キ・・・キ・・・っ・・・