感動のウエディング その2

madam-cricket2007-11-12

大阪、楽しかったなー。
オフのスイッチが入ることのないこおろぎだけど、珍しくフリーの気分だった。・・・・というのはやっぱりウソで、何を食べに行っても天井の高さ見たり、
調度品見たり、カウンター席の数数えたり、板さんの様子観察したり・・
オフのスイッチはやっぱり入ってなくてオン状態でした。


こおろぎの今回の衣装は黒。ブライダルシーンの黒ってできれば避けたいと思っているのです。でも、黒を避けたらこおろぎの衣装は白か原色。白はブライダルにはNG。赤、ショッキングピンク、緑、トルコブルー、黄色が得意中の得意だけど、披露宴の場合、気がひける。時間もあるから袖の長さも気になる。和服ならどんなに派手でもいいのにね。
ブライダルじゃないパーティーなら何でも着るけど。シッティングスタイルの場合の洋服って難しいなあ・・といつも思う。立食だったらまた別なんだけど・・。



黒なら売るほどあるはずなのに、迷ったわね・・。
結局上下別のところでゲットしたアンティーク。
古いのに品物はかなりいい。ジャケットは若者のお店のバーゲンで今年買った。やっぱり黒。衿の開き方が絶妙。
ネックレスは普通のパールとカラーパールをダブルで使って
イアリングは性別不明のIKKOさんと同じもの。くやしいけど気に入っている。
ストールはモノをしらないアンティーク屋のオネエサンがウサギだと言い切ったキツネ。こんなウサギおらんやろーと思うのに、白いからウサギだと言ったのよ、彼女。
ものすごい長さなので小さいこおろぎが使うと、
白狐がこおろぎを捕獲した状態に見えなくもない。
スカート丈はミニ。靴はいつものハイヒール。


コロ介はピアノの発表会の黒のドレスにベージュのボレロ
キキは黒タフタのバルーンスカートのミニにスパンコール付きのキャミソール、ジャケットはこおろぎが珍しく気に入っているツモリチサト。靴はキキが気に入って買ってきたゴールドのハイヒール。地の色がブルーなのにわざと傷をつけてゴールドに染めている。しかも靴底が赤という優れたデザイン。キキはもらい泣きしそうなほど貧乏なのに、お気に入りのモノに出会うと度胸よく買う。次の日からジャスコやイオンの火曜市でまとめて買った梨を食べ続けたり、お友達の残した御飯もらって食べたりしても、欲しいものをゲットする。このあたりのバランスの悪さはこおろぎのDNA。


どってことないお衣装の説明でした。
バッグは小さい写真のように並べて悩んでこおろぎは黒エナメル、
コロ介はブルーのビーズ、キキは黒地にシルバーと黒のビーズで蜘蛛の巣刺繍した
超カッコイイパーティーバッグ。もちろんこおろぎのコレクション。



こおろぎ、今日は朝、食卓美学のレッスン。午後、コミュニケーション塾にちょっと参加してからテレビ。偉いっ。
でもちょっと心痛い出来事もあって気持ちどっさり沈んでました。
こおろぎも沈むことあります。うなだれることも。落ち込むことも。


でも
英語でしゃべらナイトにK・Sが出ているのをみたら
元気になった。嬉しくて、ではない。嬉しくなくてであります。
どうしてK・TはK・Sと結婚したのでしょうか・・
どうしてどうしてどうしてなんでしょうか・・・・
K・Sさん、お子さんをアメリカンにしたいらしく(無理でしょ、遺伝的に)
ご自身も英語猛勉強されてるご様子。お上手。
でもなー、アメリカ英語よりイギリス英語がお好きだそうで
アイ カン・・・とか  アイ カントゥ とカの音を強調される。
フーン、お上品なのねっ。キャッスルもカッスルでなければ気持ち悪いんだって。
フーン、そうなの・・・
と聴いてるうちにぐっさり沈んでいた気持ちが闘志に変わった。
よかったよかった。


おもえば今日はいいこともたくさんあった。
食卓美学の生徒さんたちの作品、最高だった。
みなさんしっかりメモされるし、手も動くし立派。
午後の授業も素敵だったし、テレビもみなさん素敵だった。
何も哀しいことなどありませんでしたよーだっ!



あー、なぜか悔しいK・S。ライバルだと思ってた沢尻エリカを失った今
由美かおるを宿敵と思ってたけど、今日からライバルはK・Sにする。
徹してアメリカ英語を学ぶことにする。ロンドン大好きだけど・・
アイ キャーンですから、キャーン。キャッスルですから、キャッスル!


結婚式の衣装のお話をすると、
新婦、スズちゃん(寿々ちゃんというのは本名)のママと新郎もっちゃん(もっくんではない)のお母様のお召し物、抜群だった。極上の黒留袖を拝見して感動。
黒って質で色が違う。最高の黒に最高の配色と刺繍。帯も選ばれた逸品。
着こなしも、所作もすばらしかった。衣装を着こなす、という、「こなす」部分が大事。着付けだけでは学べない。練習とも違う。慣れか。


そしてもっちゃんのお母様、初対面のこおろぎにおっしゃったのは
「私、本当に嬉しいんです。こんなに遠いところに、うちの息子を祝ってくださるために、こうして来ていただけて本当にうれしいんです。」
ご令息が結婚したことが嬉しいというのではなく、私たちが顔を並べていることが
嬉しいと何度もおっしゃった。伝わる言葉とはこういう言葉だ。
女優さんのように美しいお母様はさらに続けられた。


「したいことがたくさんあるお嬢様たちなのに、うちの息子にお時間作ってくださって
感謝しています・・・」深々と頭を下げられた。


どうしてかしら、こおろぎは涙が溢れた。
これが本当に母親の思いなのだと今あの場面を思い出してもやっぱり涙がでる。

わが子を祝ってくれてありがとう・・・というその深い思い。
そして私たちへの気配り。
要するに愛情の深いお人柄が言葉のはしはしから溢れていたからだ。



マナーなどを研究し、ご指導することもあるけれど
教えるものではない部分をどっさり学んでしまった。

どれが正式だの、どう頭を下げろだの、こんな挨拶をしろだの、
そんなのカンケーネーである。

品位は残念ながら学べない。
愛情も学べない。
思いやりも学べない。

いつか身についているものが品位と愛情と思いやりなのだ。

ではいつ、身につけるのか。

他人の中で、出会いの中でである。
人間はそういうイキモノだった。


寿々ちゃんのお母様もまたすばらしく華やかな美人で
一言一言に深い愛情と優しさが溢れ、
寿々ちゃんの温かさは明らかにそのママのDNAと確信。
ここでまた、寿々ちゃんみたいになりたいなーと
わが家のシスターズがどんなにあこがれても
すばらしく華やかな美人でもなく、愛情も深くもなく優しさも溢れない
こおろぎには寿々ちゃんのママのようなDNAはないわけで
お気の毒ね、シスターズ。



少しずつしか書けない大阪の旅ですゥ・・・
要するに、着るものを悩むってことは
一見無駄に思えるけれど、脳の活性化には必要。
ちゃんと着ると気持ちもピンとして、見えないものが見えるようにもなる。
たまには力入れるのもいい。

そして、なんでも遺伝か・と頭をかかえたのも事実。
それなら教育は不要になる。
いや諦めずに遺伝の具現化のために学びましょう。
持てる遺伝子を最大生かすために学びましょう・・・


そういうことです。
でもない遺伝子は諦めましょう・・・それも今回のウエディングで
学んだことの1つです・・、ね、シスターズっ!