金色の葉

madam-cricket2007-11-01


コロ介の中学の合唱祭があった。
2000人は入るのかしら、札幌市ごじまんのキタラ大ホール。
スタンウエイの素敵なピアノ・・
そこで合唱コンクールができるのはコロ介の中学校だけなのだ。
どうしてかというと
それほど合唱に力を入れていて
それほど立派な合唱を聞かせてくれるからで
・・・
公立中学校でこれほどしっかり統率がとれているのは
驚異的なすばらしさ。
入学式に在校生の大合唱の中、入場してきたとき、
こおろぎは感動で涙が出た。
入学した翌日から3日間、先輩がつきっきりで一年生に
校歌を教える・・というところからスタート。
実に感動的。



毎年この季節に合唱祭がある。
1年生の時からコロ介は伴奏を担当してきた。
3年目、三度目の大ホールとなった。


3年生は課題曲は無伴奏フィンランディア。自由曲の選択で
クラス全員で悩むところからスタートして半年、連日の大練習だった。
なんとか最高学年でも一位、金賞を・・と思っていたが
どのクラスも必死。


幸い木曜日、珍しいオフだった。昨日どこかから帰国したカブトムシも
時間が作れた。大学の授業を途中抜けてきたキキもこおろぎのママも
かけつけて、初めて家族総出の応援となった。


3年生は午後。スタート前のリハーサルから見ることができた。
貫禄あるわ・・・コロちゃん。3年生全員でフィンランディアを歌うところから始まった午後、鳥肌の立つすばらしさ。大ホールに響き渡った。



そして一番最初がコロ介の2組。
課題曲は丁寧に仕上がっていた。
そして自由曲。朝も晩もずっと聞き続けた「河口」。
コロ介の力強いピアノがホールに響いた。
1年生のとき、そして去年は間違わないかとドキドキだったけど
今年はとにかく合唱の成功ばかり祈った。それほどピアノは堂々としていた。
コロ介は確実に成長した。
短い曲だが、実に丁寧で、どのパートも絡み合って美しい流れだった。
それでもこおろぎは心配で心臓が両耳から飛び出しそうだった。



他の4クラスも甲乙つけがたいすばらしさ。
結果待ちの時間の長かったこと!

いよいよ発表。
階下に見えるコロ介たちは手を握りあって震えていた。
気持ちはいっしょ。発表待ちっていつだってつらい。


1年生から順に発表。
3年生、銀賞・・3組・・次、金賞
3年2組!コロ介のクラス!


コロ介たちは大歓声で飛び上がった。
そして2階の観客席で大声で叫んだのが
カブトムシとこおろぎ。失礼しました・・・。


でもバンザイバンザイバンザイ!
コロ介、やったね・・・・。
彼女はピアノで救われた。
函館の附属中学校に決まっていたのに
諸種事情があって
札幌の市立中学校に入学。
慣れないことが続き元気をなくしたコロ介だった。
一時、こおろぎは
私立中学への転校も考えた。
それほど彼女はつらい1年生時代をすごした。
だが合唱コンクールの伴奏で居場所を見つけたのか
その後、生徒会に立候補。バレエも両立させながら
それは元気に、明るく、この2年間をすごしてきた。


彼女の我慢や、勇気や、決断力、そしてなにより明るい笑顔を
こおろぎは評価したい。
そして多忙極める医大の授業の合間、わずか7分、妹のピアノを聞くためだけに
雨の中、自転車こいでかけつけてくれたキキ、ありがとうね。
金色の一番お気に入りのハイヒールを履いていた。もしコロ介の
お友達に会ったとき、コロ介が恥ずかしくないようにね・・と言った。
大事にしているかわいいハイヒールを履いて自転車こいできたキキのことも
こおろぎは絶対にわすれない。コロ介のピアノが終わったら大急ぎで大学にもどっていった。日ごろ喧嘩ばかりしているのにね。


あとは高校受験。
これはコロ介が考えて、コロ介が決めればいい。



会場の出口でコロ介たちに会った。コロちゃん、こおろぎの顔見るなり
号泣。大げさに抱き合って大騒ぎのこおろぎとコロ介。
もー、全く、コロちゃんちはいつも大げさなんだから・・・とクラスメートに呆れられた。
ついでに指揮者のミクチャンとも抱き合って喜んだこおろぎでした。
涙もろいのは生まれつき。
若い人たちがころんだり怪我したりしながら
一生懸命何かをやるのって、本当にばらしい。


きけばクラスの女の子がミサンガっていうの?
ブレスレット、全員の分を編んでそれをみんながつけていた。
そして今日の小さい写真なんだと思います?
黒い大根?
太いゴボウ?
汚い人参?
すみません、見苦しいモノですみません。コロ介の腕です。
コロ介の腕にみんなが寄せ書き。
発表前にみんなが書いてくれたという。
お前のピアノが一番だ、とか、めざせ金賞とか、心ひとつにして・・と
いろんな色でびっしり書いてあった。
問題の多い年頃なのに、
こんな中学生がいるかぎり、日本は捨てたものではない。


お見苦しいコロ介の腕のお口直し・・っていうか
お目直しに、先日の広島のレッスン後のティータイムの写真を大きく載せておきます。Nさん宅。四角いお皿にゴールドのカトラリーが新鮮だった。
紅茶が美味しかった。



キタラを出ると雨が上がっていた。
中島公園は紅葉ではなく、金色の葉ばかり目だっていた。

こおろぎの子供たち、コッコこおろぎは2匹とも
親こおろぎをはるかに超えたところを歩き始めている。
金色の葉っぱをみながら、カブトムシとこおろぎは
とても幸せだった。


さて、大事なおしらせ。
その1
エコール・ド・フルールで大活躍してくださっているNさんの
いけばなの先生でいらっしゃる鈴木榮子先生がテレビにご出演。
NHKの深夜番組、ジャパノロジーという全部英語のすばらしい番組である。
真夜中なのにこおろぎはいつも観ている。
日本のいろいろな文化を毎回ゲストを迎えて紹介する。鈴木先生
国内外で大活躍の先生。日曜日の深夜です。
紅葉の美しさなど、すばらしい英語でお話されるとか。
そのなかで一枚、ナナカマドの写真が登場するはず。それは
こおろぎのお友達の旭川在住のイズミサワショージロー君が撮って
鈴木先生に送ってくれた1枚です。とても喜んでいただいた。
真夜中ですが、新聞でご確認のうえ、ぜひ録画して
ご覧ください。

国内放送:11月5日01:10〜01:40 (4日深夜) NHK総合TV

海外放送:11月2日から NHK World TV


その2 
リンク先が充実してきました。
広島で大活躍中のスタイリスト坂井由紀子先生のオフィスとリンクしました。
坂井先生は広島のこおろぎの教室に昨年通ってくださいました。
スタイリストとしてテレビ等で活躍されているほか、ネイリスト(もちろん1級)として、またカラーの知識をもとにしたメイクやファッション(もちろんカラーも1級)のお仕事も充実。先日お会いしてリンクお願いしました。坂井先生のメイクなど、これから教室でもご指導いただけたら嬉しいですね。


その3
日本ハムが負けました。
悲しいです。


負けてくやしい花いちもんめ・・・・


心立て直して、
コロ介の金賞、それ以上に若い人たちの団結に
エネルギーをもらって
こおろぎもまた次の一歩進めようと思っています・・・・