雨の土曜日


ススキノも遠くない住宅街の狭い土地にころぎの家は建っている。
土地が狭いから細長く、しかたなくこおろぎは屋根裏で寝ている。したがって
大雨だと雨音で寝られない。嵐だった夕べなど、シンデレラは
こんなふうに屋根裏で暮らしてたんだわ・・と本を読むしかないほど
屋根を打つ雨と風の音に悩まされた。


迎えた朝はどんより。でも幸い、血圧大丈夫。


せっせと仕事がはかどるようになった。ジンマシンでこおろぎ、体質も気質も
ちょっと変わったのかも。やっぱり脱皮。変態、大変身したのかもしれない。


今売れている本、福岡伸一先生の「生物と無生物のあいだ」、
テレビでも今朝紹介していたけれど、
35万部売れているのは嬉しい。
生物学はすべての基本。
しかし、世の中の非科学的な
傾向は一向に変わらない。
相変わらず、先生、エトはナンデスか、といきなり聞かれて、
相変わらず「やっぱりね」とかいわれて、
なんとか分子の化粧品だから
皮膚からぐいぐい浸透するとか、
植物由来だから身体に悪くないとか、
食べられるものだから肌に悪いはずながないとか、
イオン分子が身体にいいとか、
なににでも効果のある水がやっぱり売れたり、
血液型でくくるのも相変わらずだし、
守護霊に守られている人はどっさりいるらしいし、
こおろぎ、来年も頑張って生命科学の授業続けます・・・。



結論は、生物、生命は美しいということなのです。
生命にはルールがあるということです。
そのルールが美しさを生み、そこからちょっとずれたところにも美があって
それがもしかしたら芸術なのかもしれないと思っているのです。


生物学の教師が食卓や空間装飾の現場にかくもこだわる理由、
もう少し、もう少しで
書けそうです・・・モヤモヤモヤ・・・モヤモヤっ・・・


週末はなにかと多忙。
勝って嬉しい日本ハム。監督の挨拶が最高だった。
相手をたたえる言葉ばかりだった。品格はここにある。



亀田さんのパパがネクタイしてないとか、脚をそろえてないとか、
立って挨拶しなかったとか、目つきが悪いとか、
その後も、専門家が言っているけれど
実にまったく、そんなトレーニングしたことない人を
人前に連れ出す段階で、連れ出す人がチェックすべきことで、


見方かえたら、ほんとに知らないことを指摘されても
困るだろうなあ・・・
彼らは一生、どこが悪いのか分からないだろう。
後味の悪いニュースになったわね。


雨の土曜日、原稿書きやらなにやらが山積。
マンデリンの香りの強い珈琲で目を覚ました。
沸騰からちょっとおいたお湯でのんびり入れた珈琲の香りがいいわね。


イキモノとしての私、イキモノとしての花、イキモノとしての食卓・・
すべて一過性だからおもしろい。大事にしたい。
そういうことだ。

大掃除大掃除。大忙しだからまずは大掃除。
薬はどんどん減らしている。ドキドキしながら体調を見るのも
これも生きているからだわね。
こちら、生身、お刺身の身体。大事にしないとね・
そう、「おさしみとしてのわたし」。鮮度がなにより!
心身ともに鮮度鮮度!そう、今日もアンチエイジング