感動の1日

madam-cricket2007-09-28

コロ介の学校祭だった。
去年、生徒会の選挙で大騒ぎしたのがつい昨日のようだ。
それからのコロ介の日々は、昨日と今日の学校祭のための日々だったと言っても過言ではない。


この一週間は塾もピアノもそっちのけで
連日夜9時すぎまで学校で準備。
生徒会のメンバーはみんな先生の車で
送っていただいて帰宅。
さまざまな高校に進んだ先輩たちも授業のあと
みんな差し入れを持ってきてくださり、いろいろ指導。
それはそれは充実した日々だった。



帰宅してからその準備の様子を
身振り手振りで話してくれるのも
母と私には楽しかった。
グチもあったし、涙をこらえる日もあった。
が、おおむね、楽しい話題だった。


その本番が昨日と今日だった。


今年はこおろぎ、バザーのお手伝い。
10時に集合。
これは直前に担当の方にお電話で確認した。だが
なぜか12時からでよかったのに・・・とのことでした。
したがってこおろぎは予期せずコロ介の司会ぶりを見ることが
できたのでした。
司会と言っても生徒会のメンバー数人と仮装してである。


ああ、ああ、ああ、あああああああぐああああ


コロちゃん、お姉ちゃんのミニスカート!
お姉ちゃんにとってのミニスカートは
10センチ大きいコロちゃんには超超超ミニスカートってことよ。
あああああああああ、そして例の金髪のカツラ!


でも、ま、いっか。
みんながカワイーっと叫んでくださってたもんね。
自分で思ってる何倍も太い足ですが、
コロちゃん、その健康美は貴重ですわ・・・・




で、お時間が来てバザーの本番。
こおろぎ、大得意の販売であります。
大得意であります!

でも
ああ、ああああああああっ、ああっ
数あるメニューの中からこおろぎに託されたのが
M社の「チキン」!
いつもカブトムシやコロ介のことをチキン、チキンと
バカにしていたら、
一時間半、「チキンですよーっ」といい続ける罰が当たった。


一生分「チキン」と言った気がする。


その仕事も早く終わったので
再び計らずも閉会式を見ることができた。
こおろぎの幸運はこういう小さい形で現れる。


吹奏楽の感動的な演奏、校長先生はじめ先生たちの歌などなど
で盛り上がり、とうとうエンディング。

各学年、ステージ部門、演劇部門、展示部門などの代表者が登壇し、
感想とお礼を述べた。みなさん立派。聞く方も立派。
この中学校は聞きしにまさる学校だと思う。
問題も山積する公立中学校の中で、
実に立派な中学校。



1年生も立派だった。
1年生にたった一人だけの学級がある。
そのたった一人の生徒さんも
それはそれは立派にご挨拶をした。
○組代表・・・と言った瞬間、
こおろぎはずっと感動の噴出をこらえていたのが
爆発。
今日は労働日なので、本日のハンカチはドピンクのタオル。
でも暗いからいい。
そのドピンクで顔を覆っての号泣となった。


周囲は私が彼の身内だと思ったかもしれない。
だが私の感動はその少年の立派なご挨拶だけが理由なのではなく、
彼を囲む全員に感動したのであって、
学校全体に感動したのだった。
この時代、小さなトラブルはどっさりあったに違いない日々、
春からずっと、この秋の日のために全員が頑張ってきたこと、
そしてなんだかんだと言っても、この真摯な若者たちの
一生懸命さに朝から心打たれていた。



天井からの装飾も
コロ介、ここ一ヶ月、必死だった。
全校で折りあげたクス玉である。
それを見上げただけで、もう涙だった。



最後の最後のご挨拶が生徒会長のY君。
Y君は立派だった。いつも立派だけど今日は校長先生の次に立派だった。
彼以下、書記のコロ介をはじめ、12名の生徒会メンバー、全員がおそろいの
Tシャツ。もう仮装姿ではない。


コロ介のスカートが学校で一番長いことも今日わかった。
みんななんとかスカートを短く工夫する中、彼女は絶対に短くしなかった。
今日の超超超ミニは、その埋め合わせだったのかもね。



ステージのみんなが泣いていた。
老眼のカアサンは遠くはよく見えました。
コロちゃん、泣いていいよ。
コロちゃん、よく頑張ったね。
山ほどの問題をよく越えました。
よく我慢もし、努力もしました。



帰るとき、玄関にリングプルの大きな箱を見つけた。
そう、カンの蓋部分である。
F中学校はせっせと全校で集めている。
集めては寄付して車椅子を買っている。



大きな箱の中に大事そうに集められたリングプルを見たら
また泣けてきた。
思わず写真を撮っていたら
お母さんたちが集まってきちゃったけど
こんなのを見て泣くってのは
こおろぎ、相当老化した。


でも本当に
心がキラキラになってしまった。
リングプル状態である。



予想外に時間ができたので
うっかりのぞいたリサイクルバザーの会場でゲットしたお宝と


吹奏楽の演奏中お喋りしてさわいでいた高校生と大学生を一括したお話と、


終始しゃべりっぱなしのドアホなカアサン軍団のお話は
今日はやめておきましょっと。

なんたって、心はリングプルなのですもの・・・・


一生懸命とか、頑張るという言葉とは
全く無縁の人生のこおろぎだったのに
ああ、なんだ?、この感動・・・
こんな若い連中に、日本の未来を託したい。


もうオジサン+オバサンはだめです。
思うように生きていきなさい!
お手本は自分たちで探しなさい!
父でも母でも先生でもなく、
自分たちの感動は自分たちで作りなさい!


リングプルをせっせと集める中学生たちを
私は心から誇りに思う。

今日はたくさんの感動を肴に、
一人でしんみりワインしたい気分です・・・って
何もワイン飲まなくてももいいんだけど・・

札幌市立F中学校バンザーイっ!!!