満月


今日札幌は大雨大嵐だった。
それなのに、それなのに、23時半、きれいな満月。
こおろぎのママが「コロちゃんコロちゃん!お月様!」と叫ぶ。
ママの部屋のバルコニーから・・・
ってウソ、フツーのベランダから大きなお月様。
これだからなー、これだから生きてるのって素敵なのよ・・・



あちこちでなんども聞かれた。
総理大臣はどっちがいいかってね。
HTBイチオシでもそんな話題があった。
こおろぎの答えは簡単なもの。
さすがに番組では言わなかったけれど
「顔のいい方!」
これ、真実ですから。
素敵とか素敵じゃないとかじゃなくてね、
「顔がいい」人っていい人ですから。



で、二人とも顔が悪かったら選べないわね。



顔がよかったのに、場面設定がわるすぎて
いい人ではいられなくなった人もいる。
うまくいかない。


自分はもうトシだからと、カッコよく引いた人が
勝てる戦いに立ち上がるってのはよくわからないし、

個性作りに必死に見える対抗馬はもっとわからなかった。


負けてあんなにはしゃぐ大人って
見たことがない。負けるが勝ちだと顔に書いてあった。
ここしばらく、じゃじゃ馬振りを発揮して
次はボクだと思っているなら甘いんじゃないだろうか。


何がどうであれ、総理大臣が漫画を読むという状況は
阻止してほしい。
「ボクは君たちの視線だよ」、という「まやかし」をマに受けては
絶対にいけない。彼は「私たち」とは
育ちが違うし、視線など全く違う。
漫画を読めば若者が分かる、オタクがわかる・・
ってなんだろうか。
オタクを理解して何がどう日本が変わるだろうか。
秋葉原を選んで演説するセンス、
その他大勢の日本人をどこまでバカにしてくれるつもりか。

大人らしい、いい仕事をしてくれればいい。
アルツハイマーでも分かる」・・という氏の発言が
耳から消えない。
あれは誤解ではない。
彼は、そう思っている。
非生産的な立場の人間を認めない彼の
視線なのだ。
そして何より、負けてあのはしゃぎ方が奇妙。
あの場のあの英語も、何考えてんだろーか。
もしかしたら、本当に漫画にふさわしい
「少年のまま」の方法論なのだろうか・・・




そして、新リーダーの
いかに照れているとして、妻を人前で
「カアチャン」と呼ぶ、そのテレ度合いは
年齢を差し引いても、可愛くなさすぎる。
もちろん可愛い必要は全くないが、
センスがなさ過ぎる。
これもまた、彼が育ち、浸ってきた世界を
適確に示す現象に思えてならない。
そう考えれば
小泉孝太郎クンは奇跡的な存在だわねえ・・
パパが総理大臣だったのに
彼のペースの歩き方。
ブッシュさんちも大変だわ、きっと。
国を代表する才覚って
DNAではありませんから!



ずらっと並んだどの人を見ても
タヌキとキツネ・・・・
どんべい赤いキツネと緑のタヌキ・・


政治の場面でこんなにがっかりしたのは久しぶり。


だれが素敵って、最大に評価してノラクロに似ている
新しいリーダーの後ろでガードしてるSPさんが素敵だった。
ケビンコスナー似の鋭い眼の彼、あの人が一番いい顔してた。



写真は今日の総合デザインコースのランチ風景。
古い日本のプリントモノのお皿を使った。
スポード風の風景画が好きで
なんとなく集めている。


昭和初期中期あたりの中途半端な洋食器が大好き。
手描きではないから、プリントのズレやかすれがあるけれど
なんともその安っぽさがいい。
日本の食卓の西洋化に
大きな役割を果たして捨てられた
この時代の器を大事にしたいと思っている。



使いそびれている結婚式の引き出物の
これまた安物の三段重ねを二つ登場させた。
食卓に高さを演出するには効果があった。



某大学の学生の論文で日本文化の「真行草」というレポートを
読んだが、
生活文化、生活美学の根本は真行草の3段階で区切ると
分かり安い。
洋食器にもあてはめると
食卓が整理できる。
「真」だけがよい、というのでは断じてない。
それぞれの味わいなのだ。
今回のランチにはリチャードジノリ
変形プレートを何枚か使ったが、
ジノリは凄い。
丸い食器しかつくらなったヨーロッパにあって
ナス、貝、三日月、四角・・・と、ベッキオホワイトシリーズの
流れには興味深い形がある。
日本の食器の影響があったのかもしれない。
イタリア帰りの外科医はその後も頻繁にイタリアに飛び、
先日もジノリの本店で写真を撮ってきてくれたが、
今度インタビューしてきてもらおう。


ケンケンを見送った今年は、こおろぎ車検の年かも。
大病もせず、大事にも至っていないけれど
小さなトラブルがあちこちに発生して本日も某病院へ。
どんな小さいクエスチョンマークも補修することにした。
どこも大きく悪くはない。
むしろ、保証書が増え続けているので心配はない。
生徒会長のWATANABEさんが、
「先生はがんばって125歳まで
元気でいてください」
とさっきも電話で励ましてくれた。


はいっ、補修に補修を重ねてこおろぎはみんなに嫌がられながら
長い生きします。
でもWATANABEさん、こおろぎはケンケンの看病で2年使ったので
その分2年延長。127歳までです!