山越える


歯の2本は失うと思ったけれど、「神の手」で救われた。
前回の日記に書いた名医の歯医者さんで、主治医の先生のほかに週2度いらしている歯内療法の認定医の先生に遭遇。感動だった。恐怖なし。冠をはずしたり、大工事いっさいなく、麻酔して小さな穴をあけてそこから根の治療。そんな時代になったのね。
あっという間に血の一滴も出ず完治。信じられない。
世の中、進んでいる。患者側の勇気と根性で、納得のゆく先生に出会うことが必要。
奥歯抜かれてすっかりオバアになる覚悟だったのに、ゴッドハンドで復活。
確かに大工事ではあったけれど、その手際、患者への安心感、敬服した。



小さいヤケドがうっかり化膿してお薬つけて治療開始。ちょっと不自由だけど痛みはなくなりこちらも急速に回復。ただ左手を濡らせないので右手だけで顔を洗う。これが不自由。こおろぎの顔は右半分が丁寧に洗われてる感じ。まずいなあ・・・。



函館に日帰りで行ってきた。短大の最後の授業だった。
歯も指も治りつつあるけれど、低血圧による不調は続き、かったるい。
それでも授業になるとシャンとして、大声でどっさり2コマやって、その後
ノート、レポートの評価をして最終のJRで帰宅した。

19時42分函館発。お弁当屋さんも閉まっていたので、諦めてホームに出た。
キヨスクでパンでも買おうと思ったら、ホームのずっと向こうにお弁当屋さん発見。目のいいこおろぎ、遠くからでも品揃えが見える。まずい、あと5つくらいしか残っていない。それを目ざして若者数人がダラダラ歩いている。
負けてはならない。口内炎などで食べるものが限られるけれど、今こおろぎは体力養わないと東京にも広島にも行けない。
ダッシュ
8センチのピンヒールはいて5番ホームをお弁当屋さん目ざしてダッシュ
こおろぎは実は足が速い。ちょっとではない。ものすごく速い。
運動音痴だけど、陸上だけは得意。短距離は超得意。ミニスカートで突進。
ホームの入り口からお弁当屋さんまで150mはあった。オバサンやオネエサンが並んでいる。あ、4つ個買ってしまった!若者グループが「あれ、弁当なくなるんちゃう?」と足早になった。「いそがんとあかんちゃう?」と急ぎ足。
負けてはならぬ、こおろぎ、走れメロス!そこの若者、どけどけどけーっ!


「それ、くださいっ!」
「あいよっ」
「やったね!」
「お客さん、凄いねえ・・・」
「でしょ!」


こおろぎは最後の一つ、幕の内弁当を740円でゲットした。


こおろぎに負けた青年3人、
あとから到着して
「もーないんですか?」とお弁当屋さんにつめよる。
「今の奥さんが最後だよ。凄かったねえ・・・突進してきた」
「すっげかったよなー」

ザマーミロ!でも彼らの鋭い視線が痛い。
未来を背負う若人よ、こんなことで負けたとは情けない。
人生、欲しいものは必死に努力して手にするもんよ。
ボーイズビーアンビシャスさね、なんでもさ。
こんなハイヒールのオバサンに負けてどうする?ははん?
日本の将来どうなるの!
恨めしそうにこちらを見るんじゃないよ・・諦めな!



今日の短時間の函館滞在で古いお友達にばったり。帰りのJRのアテンダントさんは
以前車内でこおろぎが転倒して救急車手配すると大騒ぎになったときの女性だった。
「あのときのお客様ですね・・」とお声かけていただき恐縮。
ボーッとしていられない。どこでどなたにお会いするかわからない。


抗生物質+消炎剤+鎮痛剤等ですっかり薬漬けで、それが原因で別の不調モード。
でも明日から「秋の私」になろう。
来週は東京。東京のみなさん、待っててくださいね。


そうそう、初めてこのブログ見た方からお問い合わせ。
おヨネさんってお手伝いさんですか?
想像しなかったお問い合わせ。
説明むずかしい。

登場人物表をどこかに貼り付けておいてもらおう。

カブトムシ
サカナの精子卵子をどうにかしながらオスメスの決定要因をさぐっている。
ノーベル賞に参加賞があればそれを狙うDNA学者。
家庭では全く評価されていないけど
海外ではチヤホヤされるのでなにかと出かけたがる。
3ドアの冷蔵庫に姿が似ている。
頭と声と態度は大きいけれど気がちいさい。


マダムこおろぎ
言わずと知れた怠け者の生活美学研究家。
料理以外の家事労働不得意。
わがままで子育て手抜き。
協調性、社会性、忍耐力、努力なし。


キキン太
不細工シスターズの長女。
貧乏勤労医学生。自宅から10分のマンションで自炊。
トンチンカンでマイペース。
ウーパールーパークリオネに酷似。




コロ介
不細工シスターズの次女。学校ではポリネシア系のハーフだと思われている。
生徒会活動とピアノと家事労働の合間に受験勉強。
バレエはしばし休んでいるため、肥大成長著しい。
家族一クールだけど、一番陽気なエンターテナー。



立人(たっと)
函館で9年前に拾ったクサガメ。新鮮なお刺身しか食べない。
気まぐれでポーカーフェイス。オスメス不明なミステリアスなアイドル。


おヨネ
マダムこおろぎの分身(的)メイド。幽体離脱状態で登場して
マダムこおろぎとは全く違う人格で勤勉なメイド。
マダムと同空間に存在できない宿命。影武者。



その他、こおろぎのママ、カブトムシのパパという強烈な個性派も脇を固めている。
寺内貫太郎一家なみの生活です。


さ、がんばります。明日から復活。写真は札幌大通り。
秋色ですね・・・。


首相がお辞めになる。
この国、終わっている。
朝青龍に品格品格というのと同様に、
首相に責任感を問うお仲間政治家、
柳に吹く風に流され、多数に乗っかる
自らはいかがなものか。
病む人に、お疲れ様、の一言をいったい誰が言ったのか。



書くことどっさり。今日はおヨネも頑張るはず。
来た来た来たっ、おヨネが来た!
「奥様!この家は何人家族ですか?!
なんですか、この靴の山、この脱ぎ方!」
「はい、すみません・・・・」
「どーしてこのティーシャツとタオルをいっしょに洗濯機にいれたんですか?」
「はい、すみません・・・まだ不調で・・」
「では休んでてください。テレビは消します!」
「鬼・・・・・」