ビアガーデン


不思議でならないのだけれど、時間ってのは、あれば使えるというものではない。
無いから使える時間ばかりが私にある。


絶対に1日では無理な仕事があった。連載の写真を選ぶ、記事を書く、その他締め切りのある重要な事項がどっさり。朝からパソコンに向かっていても絶対に無理だと思った。
今日は15時からHTBイチオシ。時間は14時半までしかない。夜も缶詰に違いないのに
夏休みに入ったコロ介を大通りのビアガーデンに連れて行くなどと約束をしてしまった。
ふ、ふ、不可能・・・



と思ったらエンジンがかかった。あれよあれよの間に書ける書ける!
一週間書けないものが書ける。洗濯も掃除もできる。なぜだ?



イチオシ、本日は平和な話題ばかりで助かった。が、番組のエンディングが悪かった。今夜のHTB主催の花火大会の話題だったのに、こおろぎはこれからビアガーデンだとばらされて「そーですかあ!荒井さんは花火よりお酒ですか!」ってところで番組が終わった。なんだかなー  ん・・・・もー。



午後ずっと塾だったコロ介と初めて大通りのビアガーデンを歩いて驚愕。北海道中のオッサンとOLさんが集まったかと思うほどの人。4丁目からずっと歩いても席など無い。8丁目くらいでやっと座れっておつまみ程度のごはん。なのに何と言う価格、高い。その後11丁目のドイツビールのエリアでコロ介と二次会。ここは大いにすいている。ソーセージがおいしそう。
ステージではすぐにビール早飲み大会!ひえーっうれしいっ!次は女性の部です!という。見ると細いドイツビール。勝てる勝てる!
「ふあーいっ!」っと手を挙げたところで声をかけられた。かつてカルチャースクールの生活美学・大人のお行儀のクラスにお越しいただいていた美女。

「荒井先生ですね!?」
「は、は、はいっ・・・あら、お懐かしい!」

とほっ。先生モードのスイッチが入り、自覚をとりもどしてセーフ。
もし彼女に声をかけられなかったらら、こおろぎはステージに上がって早飲み大会で勝利したに違いない。だがそれを誰かに見られてとんでもない批判の嵐に晒されたかもしれない。美人秘書局長兼事務局長が知ったら、どんなに怒っただろうか。

でも残念だった。絶対に勝てた思う・・・・。


ハイヒールを脱いで芝生を素足で歩いたりして、コロ介相手に楽しい夏の夜だった。ススキのでコンパしてたキキも途中から来たいと言ってたけど無理だったらしい。彼女も忙しい。


大通りのビアガーデンの大賑わいと大騒ぎ、そして知らない人とも乾杯するお馬鹿なカーさんみてコロ介が何度も言った。
「大人っていいなあ!」「大人は楽しそうだなあ!」。そーよ、コロちゃん、大人はしんどいけど楽しいもんよ。早く大人になって一緒に飲もうぜ。


わが家の場合、親がアホなので子供たちは世の中の大人がみんな適当に生きていると思っているのかもしれない。だけどこの時勢なのに大人になりたいナーと思うことは「いいこと」かもしれない。
ヒーヒーヒステリー起こしながらも、結局毎晩、ビールだワインだと締めくくる母親見てる彼女たちは、人生「何とかなる」と確実に学習している。これはいいことか悪いことか・・。


午前中、原稿書きながらマイルスデビスを聴いた。やっぱりいいわー。彼の音楽は刻々と変わった。彼はそんな彼の音楽に対する批判に対して「CALL IT ANYTHINNG]と言ったという。名台詞だと思う。「あんた、なにものさ」というこおろぎへの質問にもこれからは
「CALL ME ANYTHINGーANYBODY」と答えよう。



明日土曜日もかなりぎりぎり、びっしりのスケジュール。でも無い時間は作る。「忙しい」なんて言うのは恥。「無い時間」のほうが上手に使える。不思議でならない。