アングルを変えて・・・


昨日の写真を角度を変えるとコーなる。古いガラスがきれい。


今日14日はパリ祭。大昔はこの日をちゃんとパリで迎えたりしたっけなあ・・・・。あの頃はフランス語で数くらいは数えられたんだけどなあ・・・。
パンくらいなら買いにいけたんだけどなあ・・・・。


パリ祭が誕生日だった友達を昨秋亡くした。おめでとうという電話をかけそびれた去年、彼女は一人闘病中だった。亡くしてから悔やんでもどうにもならない。
今日は何度彼女の名前を思い出したか知れない。彼女からもらったシルクのパジャマは何度洗っても色焦ることがないのに、彼女はいない。三津子はいいなあ・・と会うごとに言った彼女に、「いいでしょ?!」と答え続けられるように歩かなければ、と思う。もうすぐ一周忌だ。




あちこちの高校で学校祭。来春受験のコロ介と先週に続いて学校探検。こんなことするこおろぎではなかったのだけれど、キキの高校選びで大失敗した経験をいかさなければキキにも申し訳ない。先週の高校も今日の高校もどちらも素敵。今日行った高校のほうが元気がよかったかも。でもなあ・・・こおりぎはたかがたこ焼きで高校生と喧嘩した。モーホントーに、まさかたこ焼きで・・・


たこ焼きの屋台で・・

真っ黒に炭化したこ焼きばかり。でも手渡されたのはまだベターだったのでおそるおそる食べたら中は冷凍のまま。6個で250円。
油不足で焼いているからこげる一方。やっぱり注意しておこうと教師魂がムクムク。

「中は冷凍のままでしたよ」と優しく忠告したこおろぎ。
「はあ?」とふてぶてしい男子学生二人。ムッとしたけどこおろぎは立派な大人なのでにっこりして続けた。
「あのね、油をたっぷりしかないとこげるだけよ」ぐっとこらえて優しい対応。
「は?」と再び言った二人。
「は?じゃなくて、中が凍っていて外は炭みたいに真っ黒ってのは困るわ」
そこにそばにいた教師が登場。
「冷たかったですか?」と肉まんにそっくりな教師。
「ごらんの通り真っ黒で中は冷たいんです」と再度説明するこおろぎ。
「へええええ、こんなに焼けてるのにつめたいんですか」と肉まん。
「今油追加しよーと思ってたので分かってますから!」となぜか強気の学生二人。
「今追加したって今まで買ってった人みんな同じだと思うよ」とぶちきれそーなこおろぎ。
「だから今油しきますから!」とドアホ二人。
「そうかああああ、こんなに焼けてるのになあ・・・」と繰り返す肉まん。
「お返しするから」とこおろぎ。
「ああそうですか」と超ドアホな高校生。そして笑ってみてる肉まん。
「残念だわ」と大人の対応をするこおろぎ。
「ジャー、残りの5個もう一度焼きますよ」と超超ドアホが言った!
「これをもう一度焼くってーの!?」とつい声を荒げたこおろぎ。
「油たっぷりしいて焼きますって!」
「いらないわよ」
「焼き直しますって」
「もーいいわ・・・」疲れてきたこおろぎ。
「ジャー新しいの焼いときますから、取りに来てください」
「・・・」こらえるこおろぎ。笑って見てる肉まん。
「待ってるか、後で来るかしてください」こおろぎの血が燃え上がった瞬間。
「必ず来るから!上手に焼いておいてねっ・・」
ああ立派。ほんとに立派なこおろぎだった。我慢ができたもんねー。


ホントなら
「こっちに来んかいっ!あのねー、お客のクレームに対してひとまず誤らんかい!悪いのはそっちじゃろが!6個250円の商品をバカにすんなよ!そもそも、焼き方も知らないで商売しよっちゅー根性が甘い。そんなんで日本の将来を背負えるか?ははん?どないなっトンじゃいっ!このドアホがっ!立派な日本人なら頭の一つも下げんかいっ!客に口ごたえする前に反省と謝罪でしょーがっ。ちょいとベンキョーできる程度で勘違いすんなよっ。あんたらなんか世の中にでたってやってけませんからねーっ。ITやろうが起業しようが、たこ焼きひとつ焼けないよーじゃ、いや、反省ひとつできないじょーじゃ仕事も家庭も築けませんからっ!そもそもそこの教育者っ、現行犯でこの学生に注意せんかいっ!現場で教えてこそ教育じゃなのっ?いいチャンスじゃないの?何いっしょに感心して見てるのさっ。お金返すとか、あとで届けるとか、ひとまず詫びるとか指導せーよおっ」


と言うところでした・・・が、コロ介が不安そうに見ている。コロ介の先輩が大勢いる学校。どこで誰が見てるかわからない。カーサンに火がついてエライことになった現場を何度も見てきたコロ介。今日のところはコロ介に免じて勘弁してやりましょ。来年もしコロ介が入学した暁に、このふてぶてしい学生二人と肉まんを再度発見したときは覚悟せーよっ。


と、心静かに迎えたパリ祭だったはずなのに、たこ焼き6個で血圧上げた土曜日のこおろぎでした・・・。