こおろぎの品格


JRの恵庭駅から北海道文教大学への一本道は、この季節ハーブの花が美しい。
ガーデニングの町として実に意識が高く、惚れ惚れ。美しさを保つため、ときどき手入れされる。先日はアルケミラモリスが山ほど捨てられていた。ちょうど抜いたところを通りかかったのだ。株が大きくなりすぎたのだろ。思わず拾い集めたこおろぎ。このまま干上がってしまっては大変。水切りしたらしばらく楽しめるし、せっかく咲いた花たちがとにかくかわいそう。

とはいえ、根付き。土を払って、包むものもないのでそなまま一抱え、かかえてJRで札幌へ。実に全く不思議な光景だったとおもう。

首や顔、腕に小さいムシが這う。それはそれは不気味。でもそれくらい平気。


だが、かわいそうに、アルケミラモリスは家に帰って水きりをしたが立ち枯れた。
野の花系なので乾燥に弱かった。水はあがっているのに、花の色が落ちた。残念。
まだ捨てられない。


最近「女の品格」という本が話題。立ち読みして買わなかった。
全く異次元。情けなくて読めない。こおろぎなど正反対の下品な女。


宣伝用のティッシュペーパーや試供品などもらってはいけない、と書いてあった。
すみません・・・。こおろぎは必ずいただきます。
わが家の大学生、キキさんも以前パルコの前でせっせと配っていました。受け取ってもらえると嬉しいのと話していたし、実際役に立つ。化粧品のサンプルなんて超嬉しい。でも品格なし、の行為らしい。


お行儀は私の研究のテーマの一つ。以前、そんな講座も教えていた。だが断じて
私がお行儀がいいからではなく、お行儀について、どう語られ、どう説明されているか、というのがテーマなのだ。「品」もテーマの一つではあるが・・・・。


こおろぎはティッシュをいただきます。サラ金のでも風俗店のでもです。道に
捨ててある花があれば拾います。それをかかえてJRに乗ります。立ち食い蕎麦が大好きです。プラットホームでエスカップを飲んだりもします。女の品格はゼロでしょう。


だけど・・・ちゃんと礼状も書けて、ちゃんと微笑めて、ごきげんようなんてご挨拶もできて、すべてそつなくできるけど、品のない人っている。
実にお行儀が悪いのに品のいい人もいる。これってどうなの?
グレースケリーが生きていて、もしパルコの前でティッシュペーパー差し出されたら、彼女は受け取るんじゃないかしら。ヘプバーンが生きていたら化粧品のサンプルいかがですか、と差し出されたら、彼女受け取るんじゃないでしょうか・・・。


写真は尾道。N谷さんのご紹介でこの夏からスタートするかもしれない教室の下見に行ったときみつけた鬼瓦。尾道の風は品格あったなあ・・・・


こおろぎは最近エネルギー集めつつある。なんのエネルギーかなあ・・・。
突然、髪の毛金色にそめて占い師になるかもね・・・
今週も大忙し。でも時間の流れが確実に変わったので大丈夫。なんだか知らないけど大丈夫。とにかく不思議。


このあいだオーラの泉で、大好きな大泉洋様に、あのお二人がおっしゃってたわ・・・大学に落ちたのも、あれもこれも全部神様がお決めになってるんだって・。遺伝子もDNAも、努力も無駄か。こおろぎは生命科学を教えている。テキストは日高敏隆著「人間は遺伝か環境かー遺伝的プログラム論」である。あああ、神様が決めてるんなら何の努力が必要だろうか。


さ、こおろぎのDNAがさわぐので明日の準備をしよう。遺伝と環境の結果が今の姿である。あるがまま受け止めて、環境を生かして歩こう。それが「知」というものだ・・・。品格はないけど考える力はあるかも。でもそのうち、我こそが神!と叫んだりするかもしれない。その時はぜひ、見つけ次第いい病院に連れて行ってほしいー。