原風景

madam-cricket2007-06-09

札幌グランドホテルのロビー。ここまでやると立派なイメージチェンジ。
小さい写真は先日のレッスン風景。


自分にノルマをどっさり与えて、ひとつずつ片付ける。
でもソファーに沈んで動きたくないときは動かない。散らかっているところは見ない。失礼もお詫びしながら動かない時は動かない。そんなだらしない暮らしをしているけれど、やるぞと立ち上がったときのエンジンはすごい。函館からもどって原稿を書いたら朝。ヘトヘトでもう何もできないぞ、と思ったのに、旭川
昔のクラスメートが集まってるぞ、おーい、ミツコも来いよーという声が聞こえると、ハーイ!とお返事。コマネズミのような回転数でノルマのすべてを片付けられる不思議。3時間動けないのに30分でなんでもできる。


JRで80分、旭川は雨。たどりついた居酒屋さんにはシンガポールで大活躍しているウエノ君ご夫妻を囲んで十数人。30数年ぶりの顔もある。やっぱり心地いいなあ。いい学校で学んだんだとまた思う。実にみんなソフト。俺が俺が、私が私がと脂ぎった奴が一人もいない。充分な愛情を受け、しっかり社会にもまれ、どっさり苦労もし;・・・だけど、中学時代の優しい豊かな学習環境の影響は確かに大きい。彼らはみな素敵な大人になった。さて、こおろぎは・・・。一人だけ大人になっていないかも。オバサンにはなったのに、大人になっていないかも。



最終のJRで札幌に戻った。ビリーズブートキャンプという大人気の体操に熱中しているキキ、ドタバタテレビの前でころがっている。「オカーチャマもヤンなさいよ!」と叱られてソファーに座ったまま四本脚をばたつかせてごまかす。わが娘ながら、彼女の意志は強い。私同様、動かないといえば絶対に動かない。でも決めたら絶対にやる。グータラ人生か、ストイック人生か、いずれ、目下のところ、ビリー先生を信じてせっせと体操に励んでいる。こおろぎは四本脚バタバタだけ。



そのキキが言う。「どこの同窓会?高校?」
脚バタつかせたまま「附属・・・中学」と答えると
「え?このあいだ先生の還暦でいったんじゃないの?」
「ハイ・・・」
「ヒヤー、それって同窓会じゃないよね、ただの友達との飲み会ジャン」
「ハイ・・・」


おっしゃる通り。でも今回はシンガポールからウエノ君が来ていたんですもの・・。カニ料理の飲み放題4000円会費。その食べっぷりと飲みっぷりを見た、かつての番長が言ってた。「これって、どうみても50過ぎのオヤジの会じゃないぞ、大学生のコンパだぞ!」ま、いいかもね、みんなちゃんと働いている。今回は時間がなくてサイトークンとウメムラクンのピアノとベースのセッションが聴けなかった。また機会があったら行こうと思う。旭川の街の真ん中で育った私、その風景は懐かしい。JRの途中の自然も美しい。私の原風景は確かにそこにある。



コムスンの会長が会見。何もかも予想通り。こおろぎは全くおどろかない。彼に仕事が流れる仕組みを作った側には何の責任もないのか。水増しなど絶対に起こりえた。どうして想定しないで発車したのか。ジュリアナのあの社長を持ち上げ続けたマスコミがあっただろう。
人間は「悪」の部分を持ったイキモノなのだ。基本的には性善説のこおろぎだが、どうしてそんなことをするのだろうという人が確かにいる。ゴルフの上手な少年に大のおとながついて歩く。クラブにさわる。道をふさぐ。マナーなど無関係。報道違反のテレビ局の社長は笑いながらしか謝罪できない。ふざけんなよっ!


本日土曜日のこおろぎは 午前中、アトリエの大掃除。午後コロ介の高校の説明会。夕方は義父と食事。夜は執筆。時々ソファーで四本脚バタバタ・・・。


米倉涼子のCMを観て、同じ人類とは思えなかった。四本脚でも六本脚でもバタつかせてなんとかなるもんじゃないわ、これ。でもやらなきゃダンゴムシのまま。ああ、でもね、ダンゴムシはダイエットしたってダンゴムシ。これがDNAってやつよ・・。キキがかわいそう、こおろぎもかわいそう、そしてビリー先生に励まされてテレビの前で「カウンティッ!」なんて言われながらバタバタしている日本中の善良なみなさん、カウントしようが、ワンスモアしようが、米倉涼子米倉涼子ダンゴムシダンゴムシ。ビリー先生の後ろで体操してる人に米倉涼子体型がいないことに気付くべき。ビリー先生は海老蔵の3倍はある。筋肉マンにはなれるけど、あの体操は細くなる体操では絶対にない。ソレを知ってか知らずか、確かにキキの腹筋は固くなり、彼女のダンゴムシ度は増している。これも生物の不思議。幸あれ・・・。