真夏の大掃除

madam-cricket2006-08-08


こおろぎのミスで2度も更新失敗。原稿がどこかに行ってしまった。

これもまた失敗するかもしれない。ゴキブリも鳴くのよ、とか、スズムシは交尾のとき雌は雄の羽根の付け根をかじるのよ、とか、何の役にもたたないことをどっさり知っているけれど肝心なことができない。

近況①ケンケンは元気。薬を調整しながら様子を見ている。生活リズムを正してやるため、夜11時に安定剤と餌を混ぜて与えると夜中少し楽。ステロイドも加減しながら与えて痛みを和らげている。ほとんど学生時代の実験の気分。それでも全く寝ない夜もあり、当然こおろぎも付き合って朝焼けを見る。どうせ寝ないなら・・・と真夏の大掃除を開始。

②つまらないボクシングに興奮したけれど、スーパーモーニングでボクサーの父上を観て興奮を悔やんだ。何かのレベルが全く違った。もう書く気もない。ただガッツ石松氏が立派で頭が下がった。今までの彼のキャラクターはなんだったのか。あの場面であの冷静さ、あの口調、あの姿勢、あの内容。感嘆した。ガッツ石松万歳!

③ケンケンに付き合って真夜中書類や資料を整理していると、いろいろな発見がある。たとえば節分の豆まき。毎年取材を受け、邪気払いなどを説明してきた。だがそれならなぜ大豆なのか、なぜ煎るのか、なぜ家の中にもまくのかが説明できなかった。その疑問を1916年生まれの民俗学者吉野祐子氏が解明していることがわかった。何冊かの本やインターネットで調べらることなどたかがしれている。深い。実に深い。底のない研究が何より魅力的。


④24時間ずっとテレビを観ている。JCOM契約によりそのチャンネル数もすごい。いつも思う。CNNの女性キャスターたちは立派である。それに比べて日本はどうか。バラエティー番組に出てた女の子やミス何とか大学がアナウンサーになってもいいが、モーニング娘とどこがちがうのだろうか。可愛いとは何か。これも研究している学者がいるが、日本は女性の成人を認めたがらない。若いことと可愛いことがなにより重宝がられる。情報伝達にそれは不用。知識と応用力だけでいい。
だけど国民性かもね・・・。森光子さんをみていてつくづく思った。彼女の若さは評価しよう。だが隠れた演出があってのことだろうが、東山クンとの「浮き名」を演ずる彼女の気持ち悪さ。なぜ「可愛い女」として「若さ」を強調するのだろうか。杉村春子はカッコよかった。やっぱりイイトシをして肩をすぼめてはならないと思う。外国の女優はみな大人である。10本の手の指を広げて口を覆うなんて奴はいない。ましてキャスターにはいない。ちゃんと大人になろう。男たちがデフォルメした「若さ」を望もうが、ちゃんと大人になろう・・。


田中康夫が落選した。あんなに小説が好きだった私がもういい・・と思ったのは田中氏の登場が理由。村上春樹を読んでもっと絶望して、以来日本の新しい小説はきちんと読んでいない。彼が考えたことは正しかったのかもしれない。だが
周囲を小馬鹿にしてはいけなかった。ふざけていいところとダメなところがある。
慇懃無礼さもいけない。赤ちゃん言葉はもっといけない。甘えた口調はさらさらいけない。同性に嫌われる要素をすべて彼は持ち合わせている。欲しいものをすべて手に入れてきた人間特有の無礼さが敗因だったと思う。体に合わない小さいスーツもいけない。あのセンスにお金をかけてはいけない。前歯は矯正したほうがいい。せっかく立派な考えをもっていたのに・・・・。私、彼からいろんなことを学んだ気がしている。


今日は大学の試験。これでやっとひとまず夏休み。だがどこへもいけない。ほんの2〜3時間家をあけるのも大変。小さい写真は家の近くのレストラン。日本にいることを忘れる。大掃除しながら頭も整理しよう。


次々にいやなニュースが続く。人間が信じられなくなることばかり。
その程度の生き物だと思うほうがいい。今9日午前1時。ケンケンは眠らない。
今夜も大掃除。適当にお昼寝しながら今年後半の準備をしよう。