プライド

madam-cricket2006-08-03

ケンケンの誕生日の余波あり。ケーキのお問い合わせやら、お守りに写真を欲しい人まで。ペットのバースデーパーティー業を始めるのもいいかも。


ケンケンは元気。ただ寝たきり老人ではなく、起きたきり老人なので周囲は大変。常時、彼の声をキャッチして手助けをしなければならない。これが介護というものよ。介護される側」が必要とする手になることができるかどうか。「こちら側」が良かれと思うご提案など無意味。ステロイドを使って彼は不完全ながら歩けるようになった。これも副作用を考えて反対する向きもあろう。だが気休めのようなサプリや漢方を使って「こちら側」が満足している時間的な余裕はない。限られた時間をどう健やかに過ごすか、快適にすごすかが問題なのだ。父とときも義母のときも、私は抗癌剤の使用を断った。正しかったと思う。副作用で苦めることを避けた。何を選択するか。笑顔よ、笑顔。難しいことはない。生きてる今が楽しいかどうか。平和かどうか。予防と準備に苦しみ抜くより、最後の判断は「今」。


24時間の体内時計は完璧に狂ってしまった。どこからどこまでが1日か分からなくなっている。大学の試験問題もそんな中でやっと3日かけて作った。解答用紙は先日のHTBイチオシの休憩時間にダッシュで作成。やればできるものだ。頭を抱えて3時間考えてもできないのに、今しかないと思えばできる。こんな力がどこかにあることを知っているので私はいつも怠けているのかもね。


老犬を飼っている九州のお友達からケンケンにお祝いメールが来た。彼女もまた仕事をしながら老犬介護。だが彼女の結論も老犬は子犬ではないからプライドを守ってやりましょう、という声だった。人間とて同じだわ。老人ホームの入所者に対するあの赤ちゃん扱い。子供扱い。無礼千万。おじいちゃんおばあちゃんと呼ばなくなったところも多いが・・。長く生きることが「迷惑」ではなく、若い者への指標だと年長者が思える社会に、どうすればなるのだろうか。


信じられないボクシングの試合を見た。スポーツ嫌いのこおろぎだけど、実は相撲とボクシングは嫌いではない。そして夕べ、こおろぎは怒りに震えてソファーに立ち上がったわね。結論の見えていた試合なのよ、勝負ではないのよ。相手は立派だったわ。ベネズエラの国歌もまた立派だったわ。君が代をロックにしたててどうするっての?パフォーマンスのすべてに品のない奴だからしかたがないとして、それを商品にしているテレビ局を代表にした大人の群れ、責任とってほしいわ。


今朝はゴミの日で、洗濯の山で、仕事の嵐だったけどワイドショーはすべてチェック。そんな中、いいコメントどっさりしてた局があった。コメンテーター諸氏の中の一人が「この次勝ったら、やっと勝ったと言われ、負けたら、やっぱり負けたと言われるのだ」と発言。すばらしい。そのとおり。だけどTBSは当然ながらにやけた太鼓モチ的内容。そして日ごろ辛口の小倉某氏には期待してがっかり。ま、当のボクサーがゲストに来たから仕方ないのかしら。でもキャスターならね・・・。以前中国で、福原愛さん(私は断固として愛ちゃんとチャン付けする風習がイヤだわさ。堀江氏をホリエモンと呼び続ける国民性が情けない)を猛烈に糾弾するようなインタビュアーがいて問題になったけど、あれでこそ本物のキャスター。みんなが聞きたいことを聞いてよ。愛ちゃんに媚びてどうするの。そしてこんな行儀の悪い坊やに媚びてどうするの。ボクサーが大人相手にタメ口だからって、キャスターがタメ口で答えてどうするの。しかも、某新聞にベネズエラの彼が「相手に敬意を払うことを学んで欲しい」とあったことを受けたつもりの質問か小倉某氏。しかし間違っていた。「尊敬しろって言ってたよ」だと。少年ボクサーはその間違った質問を受けて「尊敬する人ならおるよ!親父とか」だと。アホかアホか、ドアホか。スポーツなのだから試合の相手に敬意をはらえ、という意味じゃろが。キャスターが理解していないので答えが変でもそのまま。これまた若ゾウを持ち上げて終わった。辛らつな新聞誌面の中でも柔らかいものだけ並べた。プライド持とうよみんな。ガキには教えてやろうよ。今回のボクサーの父上も実はまだ子供なのです。喧嘩とボクシングがわからない。威嚇と威厳は違います。まずそれを覚えましょう。ベルトは受け取れないぜ、くらい言えなかったかね。ルールにはマナーが付き物。テレビ局が作った劣悪な舞台を見せられて寝不足にワインの入ったこおろぎは一気に元気になった。テーマはプライド。最近ちょいと傷ついたプライドもいくつかあったけど修復しよう。とにかく今朝のテレビ人はごく一部を除いて猛烈にかっこ悪かった。でもなあ・・・我がアサショーリューがリングに上がってオメデトーなんて言っちゃって、少々がっかりのこおろぎでした。