青い花

madam-cricket2006-07-27

午前3時は深夜か早朝か。
ケンケン不調。神経が昂ぶって吠え続ける。体力がなくなるので沈静剤を使うも
全く効かず。なんとか歩けていたのに後ろ足が全く機能せず。獣医さんたちと相談しながら投薬中。痛みがあるかもしれないのでステロイドを使うことにした。明日朝から飲ませることにして帰宅したが、20時すぎから全身の力を振り絞って吠えはじめた。吠えやまない。
ご近所に響くので家中の窓を閉めてもまだ町内に届く声。ミキコ、マキコと3人で場所を変え、抱き方を変え・・・食べさせたり飲ませたりしても効果なし。排泄も不規則。結局たった今木曜日午前8時までつきっきり。水を飲んでやっと今眠った。ケンケンも疲労しきっているはず。そんな午前3時、寸暇を見つけて書いた日記が編集ミスしたらしく掲載されていない。がっかり・・・・。


獣医さんの往復はタクシー。そのつど運転手さんたちの犬談義やケンケンに対する言葉がうれしい。昨日はエフエムだったので朝早く獣医さんに預けに行った。その運転手さんは大型犬を飼っていたという。だが老衰で動かせなくなり車庫で介護。しかしとうとう家族で看きれず、何度も話し合った結果、安楽死させたという。息子さんの犬だったので絶対に自分は手伝わないと決めていたそうだ。だがウンチまみれになる犬をホースの水で洗うのが許せなかったという。どんなに年寄りで汚くなっても、冷たい水はかわいそうだったと声を詰まらせ、「僕はね、絶対に手伝わないと誓ってたけどあんまりかわいそうでね、風呂の残り湯で洗ってやれっと言っては息子と喧嘩でした。とうとう手伝いましたよ。」いろいろなことを思い出されたらしく、運転手さんは涙ぐんだ。私もその気持ちがせつなく朝からタクシーで号泣。そのままスタジオ入り。いろんな老犬介護がある。帰りのタクシーの運転手さんはかつて飼っていた老犬を思い出され、ケンケンに何度も幸せだなあ、頑張れよ・・と声をかけた。体重が半分になったケンケンをかかえてまた私は泣いた。


一匹の犬が私たち家族に教えてくれることは大きい。優しさの修行だと思う。
寝られない日々。つきっきりの日々。山のような洗濯物。掃除。娘達は一度も苦言
を吐かない。どんなに汚い仕事も手早く済ませる。試験の最中でもピアノのレッスン中でも最優先させてケンケンを看ている。ケンケンといっしょにころがって二人とも試験中は勉強していた。立派だと思う。ケンケンが教えてくれている。だが、これ以上ケンケンが苦しむようなら、もっと強い薬を取り寄せてもらうことになる。

先日、ある方に「先生が大事にしすぎるから、ケンケンは大往生できないでいるのではないですか」といわれた。言葉がなかった。



過日、大の大人が声をあげて泣くほど哀しいことがあった。情けなくて泣いた。
すっかり自信がなくなった。だが励ましてくれる仲間があり、なんとか復活。
いろいろな人がいる。たぶん周囲が想像する以上に私の生活は複雑なのだ。過度な期待には応えきれない。先方の思いを最大優先させることもできない。力不足、努力不足、誠意不足を指摘された思いだった。人間修行は終わることはないということだ。



だが、月曜、火曜の自宅のレッスンは素敵だった。青い花を選んだ。ガラス中心のレイアウトにした。
材料選びがなにより重労働。コーディネートの仕事の99%はこの作業なのだ。
お花屋さんに任せるときもあるが、それでは私の色は出ない。季節感や、イメージ作りが命の仕事を花屋さんに任せられるはずはない。今回も6軒の花屋さんをまわって集めた。小さい写真は最年少のこのみちゃんの作品。個性炸裂。素敵だった。
テーブルも同じメニューで3クラス異なるレイアウトにした。写真はビュッフェスタイル。


またこの日記も掲載できなければ大変。ドキドキ・・・。

大学の前期の授業は昨日で終わり。あとは試験を作って採点。これからマキコのオーストラリアの準備、私の論文、執筆、仕事の整理・・・。ちょっと対人恐怖気味になってしまったが、支えてくださる方がたの言葉を信じてしっかり仕事をしたいと思う。ケンケンはきっとまた復活する。8月は函館短大の集中講義もある。留守が続く。大丈夫大丈夫だいじょうぶ・。