ばら色の日々

 ・・・・って確かにバラは美しい。結局現在我家には25種類のバラが満開。接写で写真をとりながらため息。

 生きてこその花である。造花やプリザーブドフラワードライフラワーにはやっぱり魅力がない。今日の三角山放送でも流れの中で話したのだけれど、花を扱うということは切った花の「弔い」だと私は本当に思っている。私も生きているしケンケンも生きているしバラも生きている。だからバラが好きなわけでバラの形だけや香りだけや気配が好きなのではない。要するに生きているものが好きなわけ。しおれさせてはならない。満開の末、力尽きて散るまで付き合うことに意味がある。つまり花活け人は大変なのだ。

 今日は朝5時半、ケンケンの足音で起きる。なんだかんだとウロウロして6時すぎてから昨日のレッスンの後片付け。イヤイヤやれば1時間以上かかる片付けも朝のひとときボサノバ聞きながらなら20分。7時にケンケンご飯。おわったらタットのご飯。終わったらマキコのご飯。そのあと私がご飯。バラの水切り。ケンケンのよごした毛布のお洗濯。掃除。手を動かしながら頭は午後の大学の授業を考える。9時15分タクシー。ケンケンを獣医さんに預けて10時ちょっと前にエフエム入り。担当者が変わってドキドキ。でも1曲目が山下クンの「抱いてセニョリータ」。「荒井さんはジャニーズだから」という引継ぎがあったらしい。モンキーズのカバー曲や加山雄三の夜空の星、水色の雨などなど・・・こおろぎの時代の曲満載。
どんな引継ぎがなされてたんでしょ。どっさり曲ながしてJRに飛び乗る。そのまま大学へ。車内で授業の準備。

 ダーウインはなぜ否定されたか・・。最新の進化論など本来なら一週間かかる準備を25分で完了。なぜかやればできる。フードコーディネート論でキレイな写真を見せながらマナーとは何か・・・なんて話をして同じ学生に次の時間、生命科学。学生もよく混乱しないわ・・・。3コマ目は理学療法学科の学生を相手に生命科学。いやあやっぱりサイエンスはいい。気がついたら黒板に数式書いてた私。数学で説明できる現象がたくさんある。生まれ変わったら数学者になりたいわ。

 授業のあとJRで札幌にもどって地下鉄乗り継いでケンケンのお迎え。看護婦さんが「ものすごい食欲ですね」という。ケンケンは健在。ケンケンつれて帰宅してすぐキッチンに立つ。残っていた鳥モモ肉と和牛ステーキ1枚をいっしょにトマトソースで煮てみた。いやあ私ってやっぱり天才。この残り物でデリシャスデリシャス。サラダオイルを使ってしまってオイルがないのでガーリックマーガリンで代用。ニンニク、タマネギを炒めて、2種類の肉、ピーマンを炒めたものと合わせて、イタリアのパスタ用トマトソースとコンソメで煮込んでみた。コンソメや水を入れながら仕上げはチリペッパーとパプリカ、クミン。キドニービーンズの缶も加えると完璧にメキシカン。そこにレンジで温めて皮をむいた大き目のジャガイモをごろごろと入れて軽く煮込んだ。ヒャッヒャッヒャッ・・・美味美味。鶏肉と牛肉がいっしょに口に入るのも美味しいもんよ。なにより短時間でできたのに2晩煮込んだように美味しい。それもこれも私の力。

 見たいテレビがなくなった。日曜日終わった「おいしいプロポーズ」は、主人公長谷川京子さんが猛烈に男の子顔していて最初から興ざめだった。口元に無理があったし、なにが問題だってスタイリストのまずさ。主人公の青年のネクタイなど、あえてそうしているにちがいないけどそれにしてもひどい。スーツもシャツもだめ。そして「庶民」の演出がしたかったのかヒロイン長谷川女史の衣装がひどい。いまどき誰も着ないようなダサさ。毎回腹をたてながら見た。登場人物の「背景」のために選ぶ衣装なのだから吟味しなければだめ。スタイリストの生活感が見えるような選択には失望。そんな番組が増えている。

 スチュワーデスモノの「アテンションプリーズ」も昨日が最終回だった。忙しいのにテレビはきっちり観ている。仕事しながら観ること可能。最終回にしてはNGが多かった。最後は最悪だった。JALが舞台なのだけど主人公の上司(井上順)に、だめスチュワーデスの上戸彩の採用について「実は入社試験の前に廊下で会っておもしろい子だったので、試験官たちに彼女を落とすなと言っておいたんだよ」と言わせている。これってまずい。そんな会社いまどきなない。JALってその程度の会社?変でしょ。所詮テレビ。それも漫画風内容だけど、実力なしででロックシンガーの行儀もマナーもなにもない女の子を、勝手な上司のコネで採ったってことでしょ。配慮ないせりふ。要するにスタイリストもそうだけど吟味不足。

 テレビ観ては腹をたてている。体に悪い。
 その私、NHKの朝の連ドラをしっかり観ている。いい男がでてるのよ。女優陣もいい。時代背景もせつないけどいい。それでいて妙に悲劇的ではないところもいい。ひさしぶりに朝ドラみながら毎日顔作っている。無駄を承知の美容液塗りながら、珈琲入れながらケンケンの相手しながら見ている。説教くさいドラマは大嫌いだからちょうどいい。

 今深夜。テレビ「オーラの泉」。江原某氏、なにがどうしてこんな風なのかしら。ご立派。美輪さんも同様。宮本亜門さんの前世のだれかが座敷牢で縛られてて首きられたんだって。なんじゃ?だから宮本亜門さんはひきこもりの時代があったんだって。ふーん。そんな前世のだれかがウロウロしてるんじゃ、この世はびっしりよねえ・・・。酸素も水素もあったもんじゃないわねえ。この「前世」の話する人たちってどうなの?不思議でならないわ・・・。

 そうそう今日のエフエムの「ラジオデショッピング」のコーナーで、とても効果のあるお風呂の岩盤浴の板の紹介があった。これは効果あると思うわ。石だから。でもなあ・・・、マイナスイオンが発生する・・・・ってあたりがハテナハテナで相槌うてなかった私。スミマセン。でも先日の医大祭の展示にもあったのよ「マイナスイオンのなぞ」というポスター。私の疑問は正しかったわ。

 前世ってのがあるなら・・・さしずめ私はやっぱりこおろぎ。夜になるとウロウロして、結局何もなさずに季節を終わるって奴。黒くて小さくてそのくせうるさい。言い得て妙。

 フランスのカブトからは連日電話。「あのさあ、ご飯は毎食フランス料理なの・・」だと。アホか。あんたどこにいるのよ。ま、大学の雑事からひととき開放されたのか声が明るい。帰ってきたら山ほどの仕事が待ってンのに。ザマーミロ。どうやら発表はうまくいったらしい。ノーベルショーとれるかなあ・・・・。

 つい長くなる。反省。それにしても宮本亜門さんっていつも細すぎるスーツ。あっち系の方ってみんな小さめのジャケット着るのが不思議。でも余裕のあるジャケットって100%オジサンの衣装よね・・・・。