休養

 手足の指が猛烈にかゆくなった。カブトムシが水虫だ!と脅かす。キツキツのハイヒールライフなのでさもありなん・・・とおびえる。でもふと見ると腕とひざ、腿にも赤い斑点・・。りんごの斑点落葉病のような感じ。奇病か?両手は赤く腫れ、握りずらい。ああバレリーナの夢もピアニストの夢も終わりかしら・・と悩む時間も惜しく、近所の皮膚科へ直行したのが昨日。代官山の皮膚科の従弟とは大違いで、すっぴんが一番よ、という心の美しい女医さん。軽度のなんとか性湿疹。ウイルス性でもなさそう。アレルギーの飲み薬をいただいたら一度でひいた。心の美しい女医さんいわく「ご自身ではお気づきではないようですが、お疲れがひどいようですね・・」。お疲れ?そういえばまぶたもぴくぴく。そうねえ、ケンケン相手の日々、パソコン相手の日夜が疲れないはずはないか。

「ちょっとお体やすめられてはいかがですか?」とやんわり。お品のよい女医さん。「体が悲鳴をあげた信号ですよ」とのこと。あらカッコいい。「エラーってマークがでたんですね?」「そのとおりです」だって。

 なんだか気が抜けた。ストレスの原因は昨日今日のものではないと思う。だいたい疲労は半年ずれて出るタイプ。義父のこと、老犬のこと、家のこと、あれやこれやらは積み重なっていたのだろう。胃カメラも大きかったなあ。ピロリ菌退治もデッカイストレスだった。ふくよかな女医さんとのんびりお話してどっさりお薬いただいた帰り道、途中の公園にやっと咲いたチューリップや桜の写真撮ったりしながら、もう頑張るのはやめよう・・・と決意。

 とはいえ、昨日はその後大慌てでHTBへ。案の定、サッカーの話題。サッカーと野球は苦手だとお伝えしてたのだけど逃げ切れず。でも幸い、今回のワールドカップのサプライズ人事で巻選手を知った私、もちろんひとめぼれ。久々のヒット。最近はKAT-TUN関ジャニ、NEWS の美少年たちに注目してたけど、それこそ痛々しいわよね、イイトシして。そこに登場したけなげな巻クン。見せておやりなさい、あなたのサッカー。こおろぎはひっそりと応援しています。

 今日水曜日は大学。夕べはケンケンが寝ないのでこおろぎもヘトヘト。朝5時から活動開始。洗濯機3度まわして、夜の食事づくり。タマネギをしっかり炒めて豚肉も炒めて、缶に残ったビールとコンソメキューブを放り込んで・・・と相変わらず乱暴な料理。中農ソースとケチャップ、にんにくで軽く煮込んで美味。あっというまに立派なポークチャップ。夜マキコが食べる時、タバスコなり、チリソースなり、バジルなりで味を調えればいいわけ。14歳の味覚はすばらしい。彼女はその調整ができる。それと野菜のスープ。ジャガイモ(北あかりというのが絶対においしい!)とにんじん、ソーセージを1センチ程度にカット。キャベツもどっさりカット。全部炒めて水とコンソメで煮込む。食べるときハーブや醤油などで味を調え、卵をポトリと加えてポーチドエッグ入りにするとおいしいのよ。タマネギはケンケンにもおすそ分けする都合で入れず。

 そうこうしていたら10時をすぎ、大学の準備をして獣医さんへ。激ヤセしたケンケンが心配。獣医さんに預けて大学へ直行。そのまま17時50分まで3クラス授業。とうとう卵と精子は受精して発生、分化。こおろぎの生命科学は進む・・。フードコーディネート論も4年目となり、ちょっと楽。整理して教えることができるようになった。

 札幌駅にもどると西口にデッカイカブトムシ発見。会議で函館から来ていた。それにしてもデッカイ。貧しい食生活になってるはずなのになぜかどんどん肥大している。ケンケンが激ヤセなのに・・・・。最終のJRで函館に帰るカブトムシとお好み焼きを食べる。カブトは風邪をひいて咳も出て、頭痛もひどいといいながら元気よく食べる。でも聞けばその前に家に寄ってビール煮のポークチャップを食べてきたというじゃないの!だから肥大すんのよぉ!まったくもう・・。
 
 でもなあ、この肥大カブト、「JRで読むものあるの?」と聞いたら「杜甫」だとさ。徒歩ではなく杜甫。「たまには漢詩もいいかと思って」だとさ。「うそ・・」と私。週刊大衆とか朝日芸能とかそういうご本がお似合いなのに、肥大カブトいわく「知的レベルで見栄張ってみるのもいい刺激なんだよなあ・・・」とのこと。ただデブでなくてよかった・・・。私も負けずに明日からソクラテスニーチェ読むことにする。

 今18日午前1時半。ぐっすり寝ていたケンケンが起きた!ってことはこれから朝まで起きてるってこと?こおろぎの夜はこれで終わり。従弟が作った魔法の化粧品も、こう寝不足が続けば効果ないわ。

ケンケンと目が合った。ま、まずい・・・。