宿命・・

madam-cricket2006-02-15

 真夜中に顔を洗ったら目が覚めたのでページの管理人に写真を送ったらすぐに返事がきた。こおろぎ組は深夜もみんな活動中。写真は昨日の自宅教室。昨日はアシスタントのジョナサン(立派な日本人)が写真をどっさりとってくれたので近日中にお見せできそう。


 義父は土曜日退院にこぎつけたのに病院でインフルエンザに感染。うらめしそうに私を見つめてたわ・・・。ナースステーションでマスクするように指示されたこおろぎ、まあ、なんてマスクが似合うのかしら、私ったら。新鮮なお顔。顔の三分の二隠すと猛烈に私、美人。当分、いろんなマスク楽しむことにした。サングラスよりマスクよ、マスク!
 義父が退院して一人暮らし再開できたら予定が見えてきそう。函館、東京、神戸、広島の今後のスケジュール、近く報告します。申し訳ありません・・・。



 自己変革試みてせっせと衣装整理している。このあいだ街でたて続けて豹柄おばさんを何人も見かけた。フェイクファーであれプリントのシャツであれ、もう豹柄はやめようと心に誓った。おばさんの豹柄は本当に変なんだもの。巣鴨のおばちゃん状態。でも思い出すわ・・・18年くらい前、まだだれも豹柄や豹のフェイクファーなどに見向きもしていない頃、こおろぎ母娘はおそろいのヒョウのふわふわのマフラーして地下街歩いてたっけなあ。つらいことどっさりあった頃だったけど思えばカアサンもジュニアもド派手で気持ちは明るかった。豹のマフラーは私のひとつの時代のシンボルだった。が、その後、杉本彩という強烈なライバルが登場し、頭にきたこおろぎは博士論文の一つの章で豹柄について論じたほど、豹柄には造詣が深い。でももう似合わない。杉本さんに女王(・・・って何の?)の座をゆずるわ・・・と、思ったら、大金持ちのお友達から宅急便が届いた。あけたらヒョ、ヒョ、ヒョウ!

 昔350万で買ったレオパード、腕が入らないからみっちゃん着なさいよ、だと。うちのメルセデスもこの友達が都内から熱海の別荘に通うためだけに買って乗ってたもの。こおろぎが長いこと学生してぼろぼろの生活していたころ同じ年齢なのに彼女は年収6000万だった。軽井沢の別荘用には洋服に合わせて2色のジャガー、都内用にもシルバーと紺のBM。こおろぎがお年玉はがきの一等で当てた折りたたみ自転車こいで予備校の先生したり家庭教師したりしながらぼろぼろになって生きてたころよ・・・。ま、いい。人それぞれ。うらやましがるのはお品が悪い。そのコートは肩パット入りがはやる前のものなので、今風。長身の彼女がパンツに羽織った丈だから、ちびのこおろぎにはぴったりの長さ。彼女はヒョウじゃないわよ、レオパードよ、と力説するけど、レオパードは立派なヒョウ。ああ、ああ、ああ・・・。こおろぎはヒョウからはなれられないのかしら・・・。

 宿命かもね・・・。巣鴨のおばさんの仲間入りしようが、どれほど娘たちが嫌がろうが、こおろぎはやっぱり品のよいカシミヤのコートよりちょいと曲者風、訳あり風のヒョウを着なければならないのかも。折りしも服飾について調べているときである。ダイエットの歴史(海野弘)、戦後ファッションストーリー(千村典生)、おしゃれ社会史(北山晴一)、流行の構造(柳洋子)が目の前に積んである。「ヒョウ柄のこおろぎ」という本をやっぱり書くしかないかも。乞うご期待。



 老犬ケンケンのファンは多く、ご心配いただいている。わがまま三昧のケンケンはこおろぎを束縛し続け、睡眠を奪い続けているがあいかわらずチャーミング。かなり後ろ足が衰え、粗相も多くなったが、負けるなケンケン、生きろ、生きろ。そのケンケン、目も鼻も相当に鈍くなってるはずなのに、350万のコートを着たこおろぎを見たとたん、後ずさりした。どういうことだろう・・・。