自己変革

madam-cricket2006-02-13

なにが難しいといって捨てるのが難しい。処分するのがむずかしい。
こおろぎは身も心も大変身することを決意したので、まずは身辺整理。
子供たちの小さくなった洋服、亡くなった義母のステージ衣装やら宮中晩餐会に着るような洋服がまだどっさり。、亡父の思い出たっぷりの洋服、こおろぎママの呉服屋百軒分もありそうな和服の山・・・と衣類だけでも卒倒しそうな量が我家には詰まっている。空間があるために処分できない。食器も本も卒倒寸前の量。やっぱり人生仕切りなおそう!まずは衣類の整理。

東京と関西のお友達のお子さんたちに子供服を分配。どれもこれも度派手で個性的。そしてどれもこれも高かったわ・・・。不細工シスターズは何を着ても同じだったと今思うのだけれど、かわいいものを着たらちょっとはよく見えるかと思ったんだわね、私も母親だから。ああ無駄したわ。

そしていよいよこおろぎとママの衣装整理がスタート。私は流行を追わない。したがって20年前のスーツを平気で着ている。肩パットをはずしたらグンと袖が長くなるけれどそれでも平気。ヨーロッパのメゾンが作ったスーツって、すばらしテクニックなわけ。とりわけバレンチノは絶句する手作業。 バブル時代、後先考えず入手したスーツって、軽自動車買えそうなお値段だった。古着として手放すわけにはいかない。布あしらいも細工も芸術品なので大切に着ている。お手軽に買ったものは箱につめた。で、ママよ、ママの着物と帯。絶句。あるわあるわあるわあるわ・・・。義母がまた、料理学校をやめたあと和服デザイナーに転身したため、これまた個性的な和服がママと同じだけある。それでも実際に着るものは限られている。ママもやっと気がついたらしくせっせと処分する箱に入れ始めた。結局今日は特大のダンボール12個をリサイクルショップをしているお友達に送った。しかし、どのたんすも何一つ減った様子がない。どうなっているのだろう・・。この母娘と孫娘たちでどれほど無駄してきたか痛感。だけど・・・と思う。ころおぎはこれでも苦渋の生活時代があった。もちろんその時代は洋服など買えなかった。そしてそれ以前のちゃんとした衣装を着てすごしたから乗り越えられたと思っている。借金地獄でこわい方々とお会いする日々も、ジバンシーだのバレンチノだのの洋服着ていたらどん底に落ちなかった。
不思議な話だ。

 とにかく反省は反省として毎日せっせと箱に詰めようと思う。ママもだんだん潔くなって思い出語らなくなった。一度も着ていない紬とか、訪問着とか、お値段考えると泣きそう。カブトのママの着物なんて車買えそうなものばっかり。カブトは奨学金で大学に行ったのに、カブトママは収入と財産のすべてを衣装に費やした女性だった。でもそれもまたよかったのだと思う。

 せめて空間を確保したい。研究執筆業のためには空間が必要。

 こおろぎショップがオープンしていたらオークションで売ったらよかったかもね。それほど素敵な和服と帯がどっさり今日我家を出て行きました・・・・。明日もあさってもずっとこれが続きます。一段落したら食器。書籍の整理。有能なアシスタントが見つかったのでせっせと作業を進めます。アトリエがきれいになる日をご期待ください。自己変革よ、自己変革!郵政がどうなろうと、皇室典範がどうなろうと、なにより優先すべきはこおろぎの生活変革。啓蟄前に脱皮!