大寒

 寒い寒い寒い。今年もセンター入試の日がやってきた。去年は一浪の長女、初日は全科目上々だと満面の笑顔。そして二日目解答欄ミスで地獄を見た。世の中甘くないわ。楽あれば苦があってまた楽があって苦があって…。


 16日締切りの論文は千晶ちゃんの努力で18時にすべりこみセーフ。「テーブルコーディネートの誕生とその機能」。わかる人にしかわからない面白さだと思うわ。テーブルセッティングは世界共通。でもテーブルコーディネートって日本だけ。日本はやっぱりちょっとおかしい。欠陥マンションもライブドアも、考えればわかりそうなものなのに。モノを買う基準が「価格の安さ」である限り、今回のマンションのような話は今後も起きる。ニセブランド買わされて怒ってるおばさんたちの取材を見たが、シャネルはバーゲンをしない。エルメスもしない。当たり前の話なのに。今回のマンション、安いから買った人もいるはずだし、ライブドアはうさんくさいオニイちゃんだと思ってた人もどっさりいるはず。一時はいい買物したと大喜びした人たち、悪い連中と組織にだまされたのは実にお気の毒だけどどこか腑に落ちない部分が残る。信じて買って、信じて結婚して、信じて付き合って裏切られることって世の中には限りなくある。今回のマンションの場合は大勢の人命にかかわることだから全く別だけれど…・。ライブドアの彼だって、みんな持ち上げるにいいだけ持ち上げておいて、これまでシッポ振って右往左往したおっさんたちはどれほどいただろうか。大きな舞台に引きずり出して、使えるだけ使っておいて、実態のない会社だって?そんなのITの宿命じゃないの。落とすために持ち上げるのがマスコミ。うんざりだわ。一切のコメントできず。

 
 寝る間のない生活が続いている。論文のあとは次ぎの作業が待っていた。でもまず身辺整理が先決。周囲が片付かないので何も始められない。16日の夜から大掃除開始。今日は1988年度分の大掃除をした。探していたものをたくさん発見。ちょっと自己変革しなきゃね。あれこれまとめなければならない2006年のために、こおろぎは当分の間片付け業に没頭。


 マダムこおろぎの名称を商標登録したくなった。あやしい類似品を発見した。「みんなの歌」に70歳すぎてCDデビューしたのが元のっぽさん。歌のタイトルは「グラスホッパー物語」。グラスホッパーというのはバッタ。零戦の特攻服みたいな衣装ののっぽさんといっしょにアニメのグラスホッパーが3匹踊るんだけど、真中のバッタが私に似てるといわれてムッとした。あのね、グラスホッパーはバッタ。私が愛しているのはこおろぎ。こおろぎはクリケットという。品が違うのよ、品が。もちろんこおろぎが上…と勝手に思っている。キリギリスとかバッタって妙に手足ばっかり(手か?あれ)長くて、ビュンビュン飛ぶからうさんくさい。そこいくと、こおろぎは地味に石ころの下なんかで考え事してる風だし、飛べば飛べるし、鳴きゃ美しい。色だって艶だって群を抜いてファッショナブル。バッタといっしょにしないで欲しい。
 

 忙しいといいつつ、みんなの歌観る余裕はある。今日の「みんなの歌」にはうっかり泣いた。「クロ」という歌。これまた私の主題歌みたいなタイトルだけど、クロという猫の歌。泣けるんだわ、これが。画面がうつくしい。女の子とクロしかでてこない。色は黒と赤と白。疲れ果てていたので泣きながら聞いてしまったわ。

 
 近況は簡単に書けないほど複雑。お相撲の結果にもドキドキして。愛子様がお相撲通だそうで、誰が小結か大関かおわかりだそうで…ご立派。こおろぎはミーハーなので横綱琴欧州にしか関心がない。琴様はヨーグルト食べて頑張ってくれればいいのだけれど、いつまでたっても腰が高い。心配。横綱には期待しているのよ。なぜなら彼は練習をしない横綱なのね。もと大鵬が「まったく練習しないのに勝つから困っている」と言っていたけど、拍手喝采。だれでも練習すれば勝てるというものではない。がんばっても1等賞は一人。努力と無縁のこおろぎはこの練習しないのに勝ってしまう横綱が大好き。なのに負けが続いた横綱ったら「もっとがんばらなければ」と彼らしくない発言。彼はがんばらなくていい。うっかり勝つのが横綱ってもんよ。


 こおろぎの手元に1キロを切った軽いパソコンが到着した。カブトムシの指なら打てない。小さいのにお利口。大学の授業と取材、論文書きには必須。パソコンを自在に使えるかどうかがおばさん道に入るかふんばるかの瀬戸際。よって今日からそのお勉強も開始。パソコンの個人教授が決った。この先生がまた個性派の青年。経済学の修士もってるのにバークリーでピアノ勉強した経歴もあって驚いた。できる人はなんでもできるのね。ホームページのクオリティーアップのためにもここは1つ、主義に反して不慣れな努力をしてみようかと思っています。
 

 ケンケンは相変わらずマイペース。日に2度はケンケンのウンチの後始末でこおろぎはウンチまみれの大騒ぎ。そうそう大和煮さわぎのお義父様は快方に向かっている。こおろぎがおこした奇跡よ。いろいろあったけれど主治医に「御代はおいくらでも追加しますから、こんな麩饅頭みたいなケチな食事じゃなくて、おどろくようなお料理を出してはいただけませんか?」と懇願。「荒井さん、ここは料亭じゃないので…」と言われたら、「こんなしみったれた粗末なもんしか出さないんじゃあ、栄養なんかつきゃしないよ」と一喝。江戸っ子陽ちゃんはパワーアップして復活した。