大和煮

madam-cricket2006-01-13

 書くべきお礼状も、発送しなければならない書類も、なにもかもできないでいる。もはや1日は24時間ではなく36時間のサイクルでまわっている。平均睡眠が3時間。気がついたらどこでも居眠りしているので結構寝ているのかもしれないけど。論文の〆切りは16日の夕方。千晶ちゃんとの二人三脚は強力なコンビ。がんばるわ。


 入院中の義父が突然元気になった。年末、危篤状態から蘇ったケンケンの件もあるけれど、こおろぎパワーはやっぱり本物かも。ほとんど諦めていたことが突然突如急きょいきなり好転する。こおろぎパワーを注入したドリンク剤でも作ろうかしら。とにかくシンドイ山場や絶望的な状態を乗り越えた義父は、昨日総ての点滴と管がとれ、「野放し」になった。ゼリー食にも咽ていたのにおかゆが食べられる。「三津子さん、牛肉の大和煮を買ってきて下さい」というのでスーパーから買って行ったら「これは100円代の安いものですねえ…。ちゃんと探したらもっと高級なものがあるはずですよ・・」だって。牛肉の佃煮とかそぼろはいかが?といったら、何がなんでも「大和煮」がよいそうで、こおろぎは食文化の誕生と変遷という大テーマで頭がいっぱいなのに、いつどこを歩いていても食料品屋さんを見れば吸い込まれるように入っていって「牛肉の大和煮ありますか」と呪文のように言う。昨日は「うちはペットショップですから」と言われてハッとした。だけどお義父様がよろこびそうなおいしそうな缶詰がどっさり並んでいた。犬用でもいいかと思ったけれど看護婦さんにばれたら鬼嫁逮捕となりそうなので我慢。 


 睡眠時間もなく、義理も欠き、家族の健康が害されるほど掃除もできないのに、モノ書きしながらテレビを見ている。いやテレビを確認しながらモノ書きをしている。これも仕事。そして特技。修二と彰の「青春アミーゴ」が主題歌だった「ノブタをプロデュース」と完全おたのしみ系「花より男子」、圧巻「大奥」が終ってすっかりエネルギー源なくしていたけど「N's(ナース)あおい」が始まった。いやあ久しぶりにウキウキ。こおろぎのレベルにぴったり。深く考えさせず、説教もせず、人生も語らず…、実にテレビの使命をわきまえたエンターテイメント。それにしても杉田かおるはいい。彼女は女優としては群を抜いている。どんな私生活があろうとちょっとかなわないわねえ。美人大物女優というのがいるでしょ、Y-SとかM-Kとか、若手だとM-Rとか。もうやめてほしいわ、あの演技。女優は演技。きれいでもだめ。汚きゃもっとだめだけど、姿形を超えたところでやるのが演技−と今論評している時間はなかったんだわ…。


 とうとう本ホームページが動き出した。まだページ上に大きな変化はないけれど、水面下で若手IT関連ギャルソンたちが動いてくれていて私もちょっといそがしい。論文書く合間にこの日記を書いてリフレッシュ。


 夕べは12時をすぎたらパソコンの文字が見えなくなった。考察を完成させて千晶ちゃんにメールする約束だったのに、完全に無理。届いているメールも見えない。過労か…。ケンケンのシッポを踏んだらしいのけど詫びてるひまもなく寝室でダウン。今朝目が覚めたら、ケンケンが恨めしそうにこちらを見ていた。あら、シッポが直角…。お気の毒だったわ…。


 今日もすでに朝からパソコンの画面は論文。書いて、調べて、書いて、調べてを繰り返し、ふらりと街にでては「牛肉の大和煮ありますか…」と探すこおろぎ。ちょっと危ない日々。日記を書く気力がある限り大丈夫。生存確認のためにも書き続けます…。それにしても辺見えみりの結婚会見の衣装はいただけないわねえ。黒ならイイってもんじゃないわ。お相手は私の好み。昨年医大の学園祭にきて、お笑いライブの抽選が当たった私の代りに、二女が舞台にでて握手してきたのよ(…とここでまた気がついたけど、こおろぎパワーはやっぱりあるわ。あの時も大当たりで温泉旅行が当たったんだったわ…)。木村某氏は品川庄司たちと舞台に上がった二女を相手にあそんでくれたっけなあ…。あのままスカウトしていただいてもよかったんだけど。とにかく、黒ってのは便利な色だけど、無難に済まそうという色として使うのは間違い。格調高く…っていうつもりなら小物をちゃんと使わないとただの喪服。どんなにデザインモノでも、素材の組合わせが吟味されていても黒は黒。上手に肌を出さないと祝いの場には無礼。ベタの写真にした時の印象を考えるべき。黒が「お家芸」のこおろぎも今年はちょっと考えるワン。