こおろぎのお正月

　あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

　12月31日21時、こおろぎはカブトムシといっしょにカウントダウンのディナーにでかけた。下流化の激しい夫婦には似合わないのだけれどこおろぎの誕生日だったもので…。所は札幌・円山公園近くのル・バエレンタル。レストランひらまつが札幌にオープンさせた店である。シャンパンから甘いデザートワインまでのワインのセレクトもお料理も満点だった。久しぶりに絶句するお味。カブトムシはただの大食いではなく、さすが料理研究家の息子だけあって猛烈に味にはうるさい。そのカブトもうなった。場所を変えてのカウントダウン。再び好物のシャンパンで幸せ満喫。ビンゴ大会では勝ったためしのないカブトが早々にお食事券をゲット。ゲームオーバー後、お店の粋なはからいで、お正月休暇に入るので冷蔵庫のお肉をかけてあと1回！ということになった。そこでビンゴ！になったのがこおろぎ。もう一人ビンゴの方がいらしてジャンケンで国産最高牛1500ｇをかけて争奪戦となった。何回勝負にするかと聞かれて「1回！」と叫んだ私。家には二人の飢えた娘と風邪気味の母、老犬が待つ。女は度胸で勝負するしかない。最初はグーッ、ジャンケン…ッ、パーッ！。勝ちましたわ勝ちましたわ勝ちましたわ！
やっと運が向いてきたかしら。幸せはおすそ分けってことで写真の添付。こおろぎんちの台所。1キロ半という重量感はちょっと感動的。どんな牛さんだったのかしら…ドナドナドナドオナ〜。荒井ファミリーの血となり肉となりますから成仏してね…。こおろぎ組に告ぐ。今年のジャンケンはパーに限ります。勝負は直感を信じてね。

　激動の2005年だった。一浪の長女の受験で始まった2005年。猛烈な数学のスランプを乗り越えて元気よく臨んだセンター試験でまさかの失敗。あろうことか解答欄を間違えるという失態で絶望した長女。進路変更をつきつけられて初めて受験生の母らしく受験制度のお勉強した私だった。可哀相だったなあ…あの時は。それでも気丈に志望校変更して札幌医大に合格。あの寒い合格発表の瞬間はこれまでで最も嬉しかった瞬間かもしれない。今思い出しても涙がでる。長女は私の戦友でもあるからなあ・・。掲示板の前であまりに泣き叫んで大騒ぎした母をテレビカメラが追跡して娘も泣きながらテレビに大映し。派手なスタートとなった。そして二女にも新しい春。函館から札幌に移動。国立から市立の中学に変更。たくましく元気に道を変えた。バレエとピアノの日々。秋には芸能人なみのスケジュールをこなしてまわりを感動させてくれた。そしてそれにともなって函館の家の売却。二女と私の札幌への転居とカブトムシのマンションへの転居。それはもう猛烈な大移動で未だに片付いていない。そうこうしているうちに義父が入院してこのたびの手術になった。奇跡が重なって手術は成功。残る問題はあるものの満足すべきだと思う。そして2005年の忘れられない一大事業が20周年記念パーティーだった。この10月10日のパーティーを私は一生忘れない。感動は今もよみがえる。多くの生徒さんや応援団の皆様には心から感謝している。

　年頭に丁寧に暮したい…と誓った2005年だったが、丁寧どころか次々の難題に追われるばかりの1年だった。2006年は、さて、どうしたものか。若い方々の応援を得て、ちょっとお教室とオフィスはリニューアルの予定。これまでの仕事をちょっとまとめる時期に来たのも事実なので、こおろぎは今年も引き続き「丁寧に」をモットーにしようと思う。慌しい日々では多くの大切なものを見失ってしまう。貴重な日々を大切にしたいと思う。でも「刺激的に攻撃的に」という言葉もやっぱり忘れてはならない。丁寧に、というのはけしてのんびりと、とかゆったりと安全に…ということではない。立ち読みする雑誌を変えるだけで頭は元気になる。娘の読む「FUDGE」でファッション観は一変した。男性誌ラピタの1月号では新しいアイデアをどっさり得た。家庭画報と婦人画報や年相応の女性ファッション誌にはない斬新な発想が得られる。映画も音楽もそうだ。老いる一方の脳細胞は意識して酷使しよう。だからといって本気で関ジャニ８のファンクラブに入ろうとしているのはどうかと思うが、目下「青春アミーゴ」と「好きやねん大阪」の振り付けはマスターしつつある。16日しめ切りの論文に明日からかかりきりになる予定。この日記でも報告していきたい。

　年末２９日から３０日にかけてこおろぎは疲労困憊してダウンした。身体が全く動かなくなった。ヘトヘトになるわね、やっぱり私も生身。身体が資本と痛感。十分こころして日々刺激的にそして丁寧に過ごします。ごいっしょください！まずは連日最高のステーキ、ステーキ、ステーキ三昧！バンザーイ！強運のこおろぎ組にバンザーイ！