madam-cricket2005-12-11

 クリスマスだ、お正月だとあわただしくなり、義父の手術も決ったというのに、こおろぎには素敵な一日がまぎれ込んだ。

毎週木曜日の夜は原稿の閉め切り。したがって金曜の朝まで悩むことが多い。もう1つの〆きりと重なることも時々あって、それはもう辛い徹夜になることがある。今回もそうだった。だがフラフラしながらバレエにでかけた。継続は力。行ってよかった。キラキラしたマダムたち、55年間指導者としてトップを走る大先生・・・・。こおろぎの疲れなどぶっ飛んでしまった。それにしても足はあがらず体は硬く、もう全くブリキの人形状態。ただ立ち姿と歩き方だけは体操部仕込み。平均台に明け暮れた日々もあるからちょっといいかも。すると後ろのマダムたちが「あの方、何かなさっていたのよ、きっと・・」と囁いていた。ほんと、何かなさっていたのよ、人生の何にも役にたたないいろんなこと・・・。この忙しいのにバレエ?と家人はあきれる。だが、教える立場の人間は学び続けなければならない。とくに自分の専門外のことにどれほど関心をもつか、が大切だと思っている。とりわけバレエは私の仕事にどこかつながる。先生が「足2本でこれだけのことができるのよ」とおっしゃった瞬間、いろんなことがひらめいた。足はもつれ、腰も背中も痛みが走る初心者の私だけれど、続けられると思う。何かが見えてくる。きっと教室の何かとつながる。予感よ、予感。予感がする。でも2時間バレエをするということは2時間眠りを削るということ。ボーっとする時間を削るということ。

 その夜はマキコのピアノの先生が伴奏なさるテルミンという世界最古の電子楽器のコンサートにいった。所は円山のライブバー。マキコが最年少。おどろくような音色。人間の耳に心地よい音とのことだったが、13歳は開演3分後には熟睡していた。なさけない。まるで子供じゃないのさ。ピアノの先生の伴奏は最高だった。うつくしかったわ・・・・。

 忙中の閑。バレエと音楽に包まれた1日だった。でもその間も頭の中は食卓の西洋化のプロセスと神話、テーブルコーディネートと女性の社会性などの関係等、ぐるぐるまわっているわけで、やっぱりこおろぎにはオフがない。

 クリスマスが近い。明日11日、グランドハイアット東京、12日ウエスティン、15日は札幌、中級のクラスをレストランで、20日はルバエレンタル・ひらまつ・・・と続く。
2005年を総括するにはちょっとはやいけれど、渡辺謙さんと南果歩の再婚が嬉しいこおろぎ。なぜか嬉しい。そうよ、そうよ、結婚は2度めが幸せ。イイ男とイイ女のカップルは
いいわ。こおろぎとカブトムシはいかが?独活の大木とミンミンゼミって感じよ。ゴージャス感にもかけるしなあ。所詮、比較しても意味ないけれど。市村正親篠原涼子にもちょっとエール。私、市村氏のファンだったからちょっとムッとしちゃったけど、ま、よかったわ。こおろぎは芸能情報にあきれるほど詳しい。昔雑誌の明星と平凡が競い合っていた時代があった。こおろぎは歩く明星。歌う平凡、踊る女性自身と言われたものよ・・・。

 寝る時間を割いてのバレエとピアノ。こんな50代が待っていようとは思わなかった。捨てたものではないわ。もうすぐ誕生日。御存知ない方にはお知らせしましょ。こおろぎの誕生日は12月31日ですから。御遠慮なくプレゼントを受けつけます。以前はシュークリームを希望していたのですが、今は違います。お気持ちのある方、御相談受けつけます。気持は形にしましょう。思いは形に・・・。気は心っていう時代は終りました。

 ところで私、いくつになるのかしら。ま、いいか。50くらい、ってことで。桃井かおりさんが120歳まで生きるとおっしゃってたけど、私127歳まで生きますから。みんなにいやがられながら長生きする予定。したがってまだ人生の半分も歩いていません。ひよこよひよこ。楽しく大人の時代を歩こうと思っています。ごいっしょください。

追伸・前回の日記に「学問は不快」というフレーズがありますが、間違い間違い。「学問は深い」です!