感動

madam-cricket2005-12-10

 今夜は疲労困憊。義父の病院を出たとたん、ビールを渇望。そんなことメッタにないのだけれど、猛烈な疲労感。義父は体力貯えるためにじっと待機。大丈夫大丈夫。きっと手術は成功するわ・・・。


 Busaikuシスターズのお姉ちゃんは、先週はパルコの前でコンタクトレンズのびら配りしていたのだけれど、この日曜日は静内という遠方にでかけてスーパーで「トップバリューのクラッカーとジャムはいかがですかあ〜」と実演販売オネエサンをやってきた。お客がほとんどいなくて、牛や馬が入ってきそうなほど寂しかったらしい。来週はどこかの町で切り餅を焼きながら売るらしい。だんだん私に似てきた。1日24時間をびっしり埋めようとしている。寝る時間を取るのをわすれている。若い日の私と全く同じ。ちゃっかり英仏の勉強もとりいれているし、大学もサボっている様子はない。だけどなあ・・・あのファッション。未だに油断すると下駄。真夏のタンクトップ3枚くらい重ねて髪ボーボーで自転車こいでどこにでも行く。そのあたりは私と違う。とはいえ、弓道に影響しない左耳にはピアスのアナが2つあいた。今日は私の調査結果のまとめを頼んだ。あまりに可哀相なバイトばかりしているのでちょっと知的な仕事を依頼した。授業中集計しているらしい。


 髪ボーボーのお嬢にデータ―集計頼まなければならないほどこおろぎの論文はお尻に火がついてしまっている。だけど頭が回らない。つ、つ、つらい。そんな時、NHKスペシャル多田富雄先生の番組を拝見した。御存知なき方はネットで検索してください。


 著名な免疫学者。脳卒中で倒れられ、不自由な体、言語になられてなお現役。大勢のお弟子さんが御自宅に集い、多くの御研究をすすめていらっしゃる。しかも御趣味の能楽の脚本も書かれて上演。自然科学者はシェークスピアを読め、人文科学者は相対性理論を学べ、というようなことをおっしゃる。全く同感。いわゆる博物学こそ学問の基本であるべき。1つの学問だけではない広い領域に目を配り、心躍らせることができる師匠をもつことは弟子として最高だと思う。多くは語る時間がないが、多田富雄先生にいつかお会いしたいと切に思う。先生の意味論を読もうと思っている。


 論文書きに煮詰まってブリア サバランの美味礼讃上下を突然読み始めた。1700年代の美食家は、実は生活哲学者であった。多田先生と共通する。オムレツだのココアだのの話題の行間に、完璧な哲学と思想がある。


 クリスマスの準備とクラスが続くが、こおろぎはその合間に少し頭使おうと思う。予期せぬトラブルやつまらないいさかいや、アホな連中もどっさりいるが、上には上の立派な御仁がある。学問は深い。花も料理もである。雑音には耳をふさいで免疫学と哲学を同時に読んで見ます。

 どうぞこおろぎ組のみなさん、いっしょにお勉強しましょう。生徒さんのお嬢サンが二十三歳で公認会計士さんに合格。えらいっ。若い寛子ちゃんというお友達は一級建築士に合格。みんなえらいっ。こおろぎは当面、理系とも文系ともつかない論文書きに追われますが、きっとまた新しい世界を泳ぎはじめると思います。

 ちょっとまじめなこおろぎ・・・。本来私、こんなしっとりした♀ですの。でも今朝、レッスンの準備にタクシーでススキノのスーパーに行ったら、バッグ持たずにお財布コートのポケットに入れて手ぶらだったからか、「お客さん、これからお店かい?早番かい?」と運転手サン。昔は「お店どこ」と時々きかれたけど、最近はチイママ超えて「お店のレジしめるモト〆オバサン」に見えるのかしらね。それとも、中年女性専門店でもあるのかしら。
いずれ、今日も朝からススキノ関係者だと確信された地味なこおろぎでした・・・。


 まだまだイケル・・・と自惚れるべきか、もう終ったと悟るべきか・・・、多田富雄先生、これぞ問題ですよね・・・