秋来る

 優勝したわけでもないのに琴欧州の人気がすごい。相撲界のベッカムだってよ。ちょっといいお顔のヨーロッパ人はみんななんとかのベッカムになるのはどうしてなの?あんな英語のお兄さんのどこがいいのかしら。ここで問題なのは「ちょっといいお顔」っていうのはどういうお顔かということ。

 この時代になってもやっぱりアランドロン系の「外人」くさい「外人」顔であり、アジアからうんと遠い感じのお顔ってこと。日本人にはモンゴルのお相撲サンではどうしてもだめなのよ。ハワイもちょっと近過ぎたから、やっとうんと遠いお顔が登場したから嬉しいのよ。国技が聞いてあきれるわ。ま、嬉しがってるのはヨン様にちょっと飽きて、離れる機会を待っていたオバ様たち。相撲協会は痛し痒しかも。なんだかなあ・・・。2メートルもある人が遠い国から来てお相撲とるのってどうなの?どんどん大男がやってきますよ、これから・・。実は笑顔がチャーミングだ私も思うけれど、思いきって告白するけれど、私は彼の師匠が大スキなのよ、昔から。強面がいいのよ、強面が。男は顔。それもこわいお顔がいい。

 ベッカム顔で女を守りきった男をかつて見たことがない。ベッカム顔は自分の顔が大好き。顔は人格と重なっちゃってるから結局は自分を多いに甘やかす人生になるわけ。強面はいいわよお。私は断然佐渡が嶽親方のシーサーみたいな形相がいい。鏡で自分の顔をみて怯えるくらいの顔の男はそれはいいハート持ってるのよ。そしてあえて言うわ、私はやっぱりCMなんかでお茶目さ発揮してくれるモンゴルから来た横綱を応援するわ。猛烈な負けん気と攻撃性むき出しの分かり易さがいい。品が悪いと批判したおっさんたちのどこに品があるっていうの?彼の立派な日本語、素晴らしいじゃありませんか。兄弟喧嘩してるお相撲さんたちの日本語と比べると頭下がるわ・・・とお相撲の話している場合ではないのでした。

 秋になりました。こおろぎの季節です。みなさん夜道を歩くときは耳をすませて歩きましょう。何種類ものこおろぎが鳴いていますから。

 明日は午前、午後、夜と自宅でレッスン。徹夜で準備しても間に合わないかもしれないのに琴欧州の話してる場合じゃない。

 10月10日の20周年のパーティーはささやかな御案内だったのに100名を超え、キャンセル待ちになりそうな勢い。山口県広島県、兵庫、東京・・・と飛んできてくださる方々もあって、どなたにとっても貴重なお時間をいただける幸せに感謝。

 この夏奇跡的な勢いで撮影した本が明日出版になる。私はスタイリストとして名前が乗っかるだけだけれど、1冊まるごとなので嬉しい。でも時間不足が残念だったので見るのがちょっとこわい。

 先週撮影した某百貨点のPR誌の巻頭ページのスタイリングはちょっといいかも。筆に定評のあるライターさんがノーブルなコーディネートだと誉めてくださった。マに受けて喜んでいる。

 さ、マダラスズとカンタンが鳴いている。泣くより鳴くがいいわね、人間も・・・。