青い花

madam-cricket0000-07-26

3日ほど前の午前3時からずっと起きている気分。ケンケン不調。たよりなくも歩いていたのに後脚が機能せず。時間も狂い、排泄も不規則。食欲はあってコミュニケーションとれている感じはあるけれど当方の疲労は極限。今朝は9時半に獣医さんにあずけてエフエム。局にとびこんですぐに本番。2時間終わってJR。琴似から恵庭までの間で熟睡。気が付けば恵庭を通り越して千歳。あわてて下車して恵庭にもどった。こんなことは初めて。

前期最後の授業を終えてからケンケンを迎えに行った。沈静剤が効かない。どこかに痛みがあるのかもしれないからステロイドを3日使うことにした。
ところが帰宅すると突然大声で吠える。全身の力を振り絞って8時すぎから吠え続ける。抱こうが水をやろうが、効かないと思いつつ多めに鎮静剤を与えても効果なし。
ご近所にうるさいから窓を閉め、途方にくれていたらミキコ帰宅。マキコと3人でケンケンを落ち着かせる方法をあれこれ挑戦。すべてだめ。本当にこのまま狂い吠えて息絶えるかと私は思った。ところが今回もミキコがケンケンを救った。布団に入れて抱えていたらいつものように落ち着いてケンケンは眠った。実に4時間半吠え続けた。

獣医さんへはタクシー。運転手さんたちの反応がおもしろい。今朝の運転手さんはピレネー犬が長く患い、結局持ち上げられないため、安楽死させたという。
運転手さんも思い出して涙ぐみ、ラジオ前のこおろぎもすっかり朝から涙。



こおろぎはかなり疲労している。だが月曜火曜のレッスンは幸せだった。青い花を集めた。花屋さんは複数抱えるべし。レッスンの内容に合わせて花を探すのがこの仕事の9割。今回もレッスン内容に合わせて5軒の花屋さんをまわった。
手は抜けない。小さい写真はこのみちゃんの作品。個性炸裂。素敵。

実は哀しいことがあってすっかり落ち込んでいた。だが理解して支えてくれた友達がいた。月火のレッスンもままならないかと思うほどの落ち込みだったが
青い花たちをデザインしたとき、小さな勇気がまたわいてきた。教室は大切に大切にしてきたいと思う。私は周囲が思うより複雑な生活をしているのかもしれない。みんなの期待にはすべては応えられない。哀しいが現実。できることを精一杯やるしかない。



大学はあと試験。本格的に夏がスタート。マキコのオーストラリア準備、私の論文準備、仕事の整理等々、山のように作業がある。ケンケンは快方にはけして向かわない。大切にしすぎて大往生ができないのではないかと先日誰かに言われてぞっとした。そうかもしれない。だがケンケンが私たちといっしょにいたいと命を燃やす限り、私たち家族はケンケンにぴったり寄り添っていこうとおもう。娘達も年老いたケンケンからどれほど学んでいるか知れない。優しさの修行はなかなかできるものではない。
物言わぬ老いたケンケンから、その痛みを察することができるようになった。
汚れ物の洗濯、掃除も重労働だが、若い彼女達は何一つ嫌がらず適切に手伝ってくれる。手かせ足かせの重さが家族の重さなのだろう。
8月は東京もあるし、函館短大の集中講義もある。さてケンケン、どうする?

やっと眠ったケンケンが目を覚ました。また吠え始めた。午前2時。
切ない深夜。ミキコを起こしてまた二人で試行錯誤。またあっという間に夜があけそうだ。