小さな旅

マダムこおろぎ、得意の大弾丸ツアーに行ってきました。
イチオシモーニングを終えた午前8時、パソコンから資料から
どっさり荷物引きずって札幌駅へ。
タクシーの運転手さんを激励するもラッシュはラッシュ。
特急に乗った直後、発車。
奇跡としか言いようのないドラマチックな朝でした。


久しぶりのBlogは
足と靴・・・がテーマかしら。


今回短時間立ち寄った函館の家で
開かずの箱をそーっと開けたら
どっさりコレクション発掘。
マダムこおろぎ、バブル時代+α、そうとう奇妙な靴コレクターだった。

こんな靴がでてきました。
何足もです。
エゾ地のイメルダか、と言われたほどの靴マニアでしたが
今はどうでもよくなった日々。

でもまあ、苦笑せざるを得ない靴もあるので
今日から何度か
「シンデレラシリーズ」を。


いやあ・・・なんでしょ、この派手さ。
というか、いつ、どんな洋服に履くつもりだったのか。

品物の良さは最高ですが
何を考えていたのか・・・


今度履いてみようかと。


さて
こおろぎセンセーは
どこに行ってもどの空間も
一瞬で散らかします。
研究室も
こおろぎセンセーが
おはよーっと入った瞬間、バッグ2つとパソコンケースと
教科書と資料、すぐにお茶とお菓子とお弁当、床には靴・・
静寂も整頓も無駄です。


それはJRも同じで、
動き始めて5分で、座席がこんな感じ。
隣の空席も使って、わが家と同じ。


さて、この写真は一泊した宿の朝ご飯。
本来の朝ご飯を、「これ」に替えていただきました。




ここで問題。
こおろぎセンセーはどこに行ったでしょうか。

北海道ツウには簡単な問題です。



激安のお部屋を予約していただいたら
「バス・トイレなし」というお部屋。

でも夜到着したら
フロントの女性が、イチオシのファンでいてくださり、
初対面のこおろぎに
「センセー、バストイレなし、ってのは無理でしょ」と。

急遽、「バス トイレ付き」の贅沢を選択せざると得なくなりました。



ホテルの床がこおろぎ好みだったので
写真をとったら
こおろぎの靴も映りました。
脚・・・といえば

りきまるさんも
こおろぎの大切な本に
「大手」の脚。


来週は、市民講座(ホームページの表紙にお知らせポスターがあります。
北海道新聞にも頻繁に広告が載っているとのこと。)なので
その準備をしながら、あれこれ片付けるという
荒技を続行。
りきまるさんはなにかと邪魔してくれます。


帰れ!というと
デッカイからだを隠しますが
うまくかくれません。

犬には犬の知恵も
犬なりの言い分も
悲しみも
喜びもあろうとは思うのですが


全部察していては
こちらは人間なので
うまくいきません。


妥協、あきらめ・・・
そんなことを、毎回教えるのですが
そこは理解してもらえず、ハウスに入れるまでの
大捕り物、大騒ぎは日常のことになりました。


さて
今回、こおろぎは
突き動かされるような衝動で
調査にでかけたのでしたが
想像以上の結果を得てきました。


研究は肉体労働なのだと
農学部時代、何度も言われたことを思い出します。
時間を使い、疲労し、耳を傾け、頭を使い、
出ないかもしれない結論を探すことを厭わないヒトしか
できないと改めておもいました。

今頃、改めて思うのは、遅い・・・のですが
それでもやるしかありません。


何人もの、素敵な女性たちに会い、
彼女達の記憶をお聞きしてきました。

お昼どき、だれともなくお弁当をひろげ、
胸がいっぱいになるランチタイムも経験しました。

そのお話は次回。

そして今回、ホテルのフロントで
東京から来たという高齢の英文学者に会いました。

日本開国時、ペリーの通訳をした日本人がいます。
私は
長く、
その通訳はどこで英語を学んだのかと不思議でならなかったのですが


その通訳に英語を教えた人というのが
一時、北海道にいたというのです。
1840年から50年ころのことです。


ラナルド マクドナルド。
アメリカから捕鯨船などのりついで
難破を装って北海道にやってきた、その人の足跡を探して
やはる調査にやってきた
有名大学の名誉教授のN先生にお会いしたのです。



小さい町の小さい旅館の
小さいフロントで
名刺を交換しながら
こおろぎは、またすばらしい師匠を得た思いです。

フロントの女性が、N先生と言葉を交わさなければ
全くすれ違うだけでした。


運命としかいいようがありません。



東京までまた、お話をうかがいに行きます、と申し上げると
いつでも来てくださいと、笑顔。

70代の先生ですが
途中まで車でごいっしょしましましたが
レンタカーであちこち、そのマクドナルドの足跡をたどって北上するとのこと。


こおろぎなどまだひよこ。
50代、60代など、恥ずかしいほどのひよこです。
70代でやっと大人なのかもしれません。


ならば20代や30代は、肺発生の初期。


元気を得た旅でした。