こおろぎ・深夜の台所

本日、一つの大学の前期15回の講義を終えました。

JRの不具合で休講にせざるを得なかった1クラス分の授業が残っていますが、
理学療法学科、作業療法学科、看護学科は終わりました。


あとは試験と採点、評価。

もっともっともっともっと伝えることがあったのですが、
時間足らず。
レバ刺しをなぜそんなに食べたいのか、
どうしてカリフォルニア州はフォアグラを禁止にしたのか、
どうしてこおろぎセンセーはイカをさばけなくなったのか、
・・・・
というような話題が長くなったせいか、
いや、違いますね、
こおろぎの「成長」が理由だと思います。

もっともっともっともっと伝えたいことがある・・・


それは本当なのです。


シラバスに書いた内容ではなくて
どこにも書いていないけれど
考えてみてよ、せっかく大学生になったんだから
単位とることだけではなくて
考えてみてよ、と


こおろぎセンセー、年をとったのでしょう、
そんなことを思っているうちに
あっというまに15回が終わりました。




さて
しばらくBlogが書けませんでした。
残念。


久しぶりの写真は
こおろぎ印のハイヒールを。


大学の若いお友達が
センセーにぴったり!と見つけてくれたモノ。
携帯電話やバッグに下げていたのですが
ぶつかってかわいそうなので観賞用に。



やっぱりハイヒールのフォルムがいいですわ。





さて今日は
こおろぎのコレクションの一部を。


こおろぎはホントーに足付きのモノが好きです。

足付きのグラス、足付きの皿・・・、足付きの盆・・・


この小さいグラスのなんと美しいことでしょ。


でもなあ・・・この作家さん、このグラスのイメージとずいぶん違う人だったなあ・・
とふと思い出します。
繊細で神経質そう・・・ではない、何とも豪快で商売熱心な作家さんだったと記憶しています。



さてこのグラスも素敵。


なんとも言えない色。

ときどき出会いますね、この色。
白ワインや、日本酒、梅酒にぴったり。



そしてこの透明のグラスも
ガラスの神髄。
美しいことかぎりなし。




さてさて
こおろぎセンセーは
では暇になったかと言えばそうではありません。
あいかわらず、毎日自らにミッション与え
コツコツと片付けています。

その成果が今日の写真のグラスたちでもあるのです。


そして
仕事もコツコツと。



ただいま、23時半です。
こおろぎはおからを作り、今はひたすら鰤と大根を煮ています。

おからの具・・・を思いつかず、
絶対条件であるところの
ネギと「なると」だけをどっさり入れて作りました。

いやあ、見事な田舎臭さ。
しかしながら、絶妙においしいですわ。

あきれるほどのネギの量、そしてドピンクの「なると」を一本入れたのです。
具はそれだけ。

グツグツカラカラ煮詰めて作ってみたところ、
あら、美味しそう。いえ、美味しい!



突然の鰤大根は
閉店間際の大丸地下で、3パック500円の鰤カマ買ったからです。
焼けばおいしいのでしょうが、お惣菜にするにはぶつ切りにして煮た方が使い道あろうかと。

今一つお出汁にコクがないので
生姜とネギの青いところを入れたら味が急変。
香草の力の大きいこと。
でもなあ、素材本来の味・・・だけで勝負するのって実にむずかしいですね。
今日もまた、スパイスさんたちに助けられてる感じです。



今週は早起き仕事もあるので
こんな時間におからつくったり鰤煮てるばあいじゃなかったです。


次の日曜日は
お教室のパーティーセミナーとしては初めての七夕祭りです。


ドレスコードを「キラキラ」と提案しておきながら
さてこおろぎは何をきたらよいものか・・・

キラキラ系はどっさりありますが
どれも七夕っぽくありません。

でも
この夏えいやあっと購入した
中川原哲治さん恵子さんご夫妻の作品、
カイコを飼うところから始める美しすぎるシルクのストールを
纏ってみようかと。


ホンモノはいいです。
やっぱり違う。


こおろぎ
つくづくと思うのです。


このところこおろぎが毎日つかっているのは
細い細いネックレス。

砂粒サイズのパールを細い細いチェーンがつないでいるロングネックレスです。


なんとあまりに細いので2度も切れてしまったのですが
そのつどすぐに修理も可能。


おおぶりのアクセサリーが得意・・・だったと思われたこおろぎとしては
ちょっと意外な細さと地味さ、かもしれませんが


ところが違います。
いったい何人の人に、そのネックレスは?と聞かれたことか。


細い、ということは目立たないということではどうやらないようです。


地味で個性的ではないのですが
存在感とは無関係のようなのです。


本当に不思議なネックレスなのですが
それはやっぱり、砂粒サイズですが海から生まれたパールであるということと
18金がつないでいるという事実がゆるぎない力をもっているのだろうと
思うのです。


そしてあふれる個性がありながら
ビーズではなく、18金でジュエリーを作るときは
実に淡々と石と素材にむきあって、
素材の良さだけを紡ごうとする作家の確かな目と技術、
なにより、個性を押さえることを知っている作者の自信が
伝わるのだとこおろぎは気がつきました。


もちろん作者はリムセの林麻衣子さんです。

彼女のビーズが主役の作品は個性炸裂ですが、
ひとたび「ジュエリー」になると実に静かで淡々としています。
そして
ひっそりとしているのに、いつだってだれかの目にしっかりと残るのです。


ホンモノってなにか・・・ということを
考えさせてくれる作品です。


身につけていると
こちらの人格も品格もかわりそうなのです。
本当にふしぎです。



といいながら
あら、あらら


センセー、この写真は・・・
先日関西から帰るときの飛行機の窓。

たなばたの空を・・・というアナウンスで
キャビンアテンダントさんとのぞいた窓。
天の川は観察できませんでしたが
美しい星空を満喫。


映っているのはお月様ですが・・・


あの・・・・
その・・・・あのその・・・・


センセー、その指輪・・・ですけど・・・・

な、な、なんでしょ、それっ。


ホンモノとはなにか・・・という熱弁の次に
その、ちょいと不真面目系のゆ、び、わっ。


これについてはまた次回。



鰤大根が煮えました。