花塾特別講座・りきまるの試練・・

アトリエでの花塾特別講座のティータイム風景です。

ティーカップとケーキ皿はDANSK。
大掃除で発見。
DANSKの分厚い質感が、こおろぎは嫌いではありません。
スープもお味噌汁も
このカップを使ったり。
日常の器として丈夫ですから。

今は廃盤かもしれない柄ですが
春はしばらく使おうと思います。

大掃除のご褒美です。



それにしてもカラーは素敵。

不思議でならない「自然」の形です。

ゴールデンウイークごろまでは
出荷していただけるようなので
ぜひまた
今度はアレンジメントの講座を・・・と
考えています。
ご希望の方はお申し出ください。

日程調整してみます。


さて、りきまるさんの試練は続いています。

カブトムシのママが残した、オオモノ雑貨の一つが
この衝立て。
このインドの衝立ての、天井までの屏風もあります。
本当に・・・
カレーを食べる日は、しつらいもインド風にしていた・・・という
この上ない贅沢・・というか
ちょっと考えられない「こだわり」の人でした・・・

捨てるにすてられず、りきまるさんのガード用に使っていますが
ソコソコ頭のいいりきまるさんは、自在にこんな衝立ては動かして移動しています・・



 
その衝立ての上に、不思議なイキモノが登場。


え?

「おまえ、だれ?」


声が聞こえたようでした。


人間の3歳児程度の会話ができているような
いや、知能は5歳児くらいはあるように思うこともありますが




それにしても、
下の写真をどう思います?


大掃除していたころ介さん、ま、ま、まさかのランドセル!


ころ介さんが小学校に入学するとき、銀座のデパートで見つけたのが
この黄色いリュックサック生地のランドセル。
この年だけ、ミキハウスが発売したものです。


リュック禁止だった小学校でしたが
あくまでもランドセルとして売っていたので
使わせてもらいましたが、
ちょっと目立ったため、悪いことをしたらすぐに、
「黄色い派手なランドセルの子!」と「ご指名」を受けたのも
懐かしい思いでです。

このランドセル、ご立派な体格にご成長なさったころ介さんは
二度と再び使わないのですが
捨てるの、やめましょ。
いいじゃないの、捨てなくても。

で、
このランドセルに6年生のときのテストの答案用紙発見。

・・・・・


ころちゃん、やっぱり理科、嫌いだったんですね・・・
算数も苦手でしたね・・・・

もっと早く気づいてたらよかったねっ!


大笑いのひとときでした。


さて
こおろぎ、執筆進まず。

そもそも
「もてなし」ってなに?
「もてなし空間」ってどこからどこまで・・・


山ほどの本を斜めによみながら
当然、日本の歴史を見直す作業に突入。

さてさて
かなしいほど、日本のオリジナル、というのは探せません。

唐の文化をせいいっぱい、咀嚼して取捨選択しただけだと気づきます。
明治以降とて、
西洋社会の家具やライフスタイルをどんどん取り入れたと
「思いたい」ですが
ソファーひとつとっても
そこに横になる。
その下に座ってソファーを背もたれにする。
そもそも
靴を脱いで家に入るわけで・・

もてなし以前の段階で
こおろぎは
日本ってなに?
というところでウロウロしています。

ため息をついていても仕方がないので
せっせと紅茶、珈琲、そしておやつ・・。


本日のおやつは
こおろぎ、イチオシの
アンリシャルパンティエのプチケーキ。

紅茶にも珈琲にも日本茶にも合います。
素人が作れないところもいい。


で、
日本のもてなしとなれば
茶道は避けて通れず、

ことあるごとに
こおろぎは茶道に関する言及を避けてきました。
それなりの理由はあるのですが
とうとう避けられなくなったなと実感。

熊倉功先生のインタビュー記事を読んで
少し気持ちが和らぎました。


こおろぎは茶道について
偏見があります。
今は書きませんが
たぶんそれは
茶道そのものではなく、
明治、いや昭和の「女性教育」への
憤りにも似た、こおろぎなりの「こだわり」なのでしょう。

お茶とお花くらい・・・
みんな習った理由、
これもまた、今は研究テーマにしていますが、


本来は「女」「こども」のモノではなかったですからね。


喫茶文化は興味深いものですが
茶の湯と喫茶文化は
別モノです。

どこかで重なりあい、
日常のお茶と抹茶、茶道の混同が起こったのだろうと思います。
もちろん、商業主義の波が上手に煽ったことも明確です。


がしかし、
熊倉先生の茶道に関する記事の中に
「しつけ」について触れている箇所がありました。


「中国では・・・個人の内側の道徳が外に現れ、
社会を正しくすると考えるけれど
日本は逆。
人目に触れる外見をきちんとすることによって精神もできていく。
だから型は日本人にとって重要なのです・・」


「・・茶の湯において重要なことは
<しつらい>
<ふるまい>
<よそおい>・・・
それは生きて行くあり方を追求する要素であり、
茶の湯のおもしろさにも通じます・・」


学会等でお見かけするたびに
いつも素敵な熊倉先生、
お話したことはありませんが
先生の視線で
フラットに茶道、いや、茶の湯を見直してみようと思います。


近く京都に出向きますので
おいしいお茶をいただいて来ようと思います。


・・・

でも、
茶の湯の研究ではなく
もてなしの研究なので
ああこおろぎの試練は続きます・・・


バブル期(以来)のテーブルコーディネートを
どう解釈するか、
なんども触れてきたことですが
あらためて俯瞰してみるのは
なかなか難しい作業です。



濃いめの紅茶と
プチケーキで
一息ついてがんばってみます。