学ぶということ

昨日に続き、カラーのレッスン風景の続きです。

スパイラルにくむ手法を
直接学べて
みなさん大満足。

でも見るのとやるのは大違い。

お料理も同じ。


とにかく実践あるのみです。



プロのお花屋さんになるわけではないのですが
でも
モノの仕組み、仕掛けを知ることは
大きな喜びです。

新しい知識は
いつだって大きなエネルギーになります。


会えば愚痴を言う人っていますけれど
「留まっている」と悲観的になり
負のオーラ満載になります。


「え?そうなの?」
「え?どうやるんですか?」

こんな興味や好奇心が
マイナス思考を吹き飛ばすことを
こおろぎは知っています。


とりわけ、
美しいものができあがるプロセスを知ることは
本当に「カラダにいい」のです。



さすがに陽気なこおろぎも
少々めげることがあります。
すっかり気持ちが沈むこともあるのです。


今日など、仕事のあと書店に寄ったのが間違い。

いつものように
気分が重くなりました。

書店はどうにもカラダに悪いですね・・・

知りたかった情報以外に
知りたくなかった情報も満載で
妙に慌てます。

でも
鷲田清一先生の美しい文章をそーっと立ち読みして

心の底から 救われて

新しいお料理の本を一冊買って店をでました。



そうそう本といえば、

こおろぎの家には
卒倒しそうなほどの本があります。
地下室は図書館状態。

カブトムシのママの蔵書に加えて
こおろぎの雑本。

場所があるのがよくないのです。
どんどん増える。
捨てるのに増える。


それなのに

こおろぎ、
羽田空港についてすぐ、
空港の中川政七商店の古本コーナーで
7冊買ってしまったのでした。

この店は今こおろぎ、コンセプトを含め
イチオシのお店です。
羽田空港のお店にはほんの少しだけ
選び抜かれた古い書籍が並んでいて
毎回何冊か買うのですが
今回は大興奮でした。


最近、東京では授業以外の時間はひとりで静かに過ごすことにしているので
時間がありました。

とはいえ、
書籍の並ぶ棚の前で小一時間もため息。

日本の布です。

歌舞伎、能、文楽、武士の衣装、小袖、更紗・・

そして今こおろぎが夢中なのが
「紋」。

本当に美しい。

電話帳のような本も含めて7冊。
空港に降りてすぐに買うなど
間違ってますが


悲しいことやら
腹のたつことなど
全部わすれますね、このワクワク感で。


感動というか感激というか
要するに心震えるわけです。

ときどき出会う「すてき」が
こおろぎを元気にしてくれます。


郵送の手続きをして
一冊だけ抱えてホテルへ。

その夜は
ローソンのお弁当を食べながら
うっとり読みふけったのでした。




つくづく
学ぶことの意味の大きさを思うこのごろです。

それほど日常はシンドイことが多い。
でも
ワクワクする何かには
自ら手をのばさなければ絶対に出会えない。
ちょっぴり「積極的」にならなければ
だめなようです。

じっとしていたら
シンドイ現実がどんどん増幅しますから。


手をのばしたところにあるなにかをじーっと見るだけでも
相当違いますね。

じーっと見るだけで
ワクワクできる能力を養うことが
教育なのかもしれない。


こおろぎは
どうやら、学力はないけれど
ちょっと「いい教育」を受けたのかもしれません。

そうだわ・・・
すばらしい先生たちに出会ってきました。

昆虫学も、行動学も、被服学も生活美学も
フラワーデザインも生け花も、ファッションも料理も・・・


何かの役にたつことを学ぶというより
ワクワクする方法を学ぶことのほうがずっと大事なのだと
最近思うのです。



昨日デビューしたころ介さんは
こおろぎが留守の本日、
おばあちゃんにもおいしいチキンライスを作ってくれたようです。
こおろぎのママは大感激していました。


ころちゃんのお料理修業、初日はチキンライスだったようですが
空腹すぎて写真を撮るのを忘れて食べてしまったそうです。
それでいいっ。偉いっ。


さ、
こおろぎはあと少し、分子生物学の基本・・・なんていう
可愛くない本を読んで寝ることにします。