それぞれの道

2月が28日までだと
決めた人は反省してほしいです。
こおろぎは何かと大慌てです。
ま、自業自得。
山は崩さなければ前に進めず。

アトリエ、トッ散らかったまま
なでしこ倶楽部開催。
今回から宿題あり。
食器の柄、覚えること。
今回ご出席のメンバーは
全部覚えてくださいね。

覚えること
というのは
本当に意味のあることだと
この年齢にしてつくづく思っていることの一つです。

得意不得意はあってもいい。
でも
何かを学ぶということに
その領域の暗記、暗唱は必須です。

技術も同じです。


○○先生に習ったのに
何も身につかなかった・・・という言い方をする人が
沢山います。
たぶん、こおろぎの学生や生徒さんの中にも
いらっしゃるに違いない。

教える側の問題は確かにあるでしょう。
でも
学ぶ側にも理由がある場合もある。

こおろぎ自身、若い日、お稽古事は沢山しました。
そして今現在も、大学に学問の師匠がいらっしゃる。

その結果

学ぶということは
「復習」に尽きるかもしれない、と
つくづく思うにいたりました。

新しい情報と技術は
すぐに使い、何度も繰り返し、
実践する。学んだことは形にする。
暗記事項は暗記する。
メモに残すものは整理して残す。
残したメモは何度も見返す。
メモを残せない人は
絶対に学んではいない。



大学時代にはじめた高校の生物の非常勤講師を皮切りに
教師歴30数年、その経験を経た今
心からそう思っています。


食器の柄を覚えることなど
朝飯前の簡単なこと。
でも沢山あります。
徐々に覚えましょう。
和服の柄も帯の柄も
みんなに共通する「美学」がありますから。

何に役立つか・・・

何にも役立ちません。

でも
暮らすことがおもしろくなります。
人間として生きていることが
とても楽しくなります。
保証します。


高校の先生達とお話しする機会があったのですが
最近の進路決定に奇妙な傾向を発見。

「すぐに大学生になりたい」
という傾向です。

「浪人したくない」ということとはちょっと違う。

その結果、文系の大学の、全く違う学科や学部だけでなく
理系も文系も取り混ぜ、手当たり次第に日程さえあえば
なんでも受験するとう、ある意味で「スゴイ」学生も
見られるというのです。


来年の保証のない浪人はだれだってしたくない。
でも、自分の将来をさぐる上で、ほかに道がみつからなければ
それもやむを得ないかもしれない。
つらくても、しかたない。

わが家の不細工シスターズは二人とも
現役では一校しか受験しませんでした。
特段優秀でもないのに
これは大ギャンブルでした。
実に不器用。
一校でも
前期と後期がありますから2度。
倍率は卒倒しそうな数字ですが
それも関係ない。
優秀でもないのに挑戦したわけです。
学校側のアドバイスはお聞きした上で、
浪人も覚悟で二人とも道を選んだのです。
本人の意思です。
しかたないです。


でもこれはいまどきは相当珍しいケースのようです。
親も子も、浪人などしたくないしさせたくない。
なんでもいいから、どこでもいいから大学生になろうという
学生が増えている。
どの学校の先生もおっしゃっていることです。
でも大学に入ることは目的ではないですからね。
そうやって大学に入った学生が
就職がない・・・と嘆くのなら
あまりに残念です。


ゆっくり歩こうじゃないの、と
言いたい春です。


人生は短い。
でも思っているよりは短くない。


学ぶことに真摯である限り
人間はそうとう面白いです。



こおろぎは不細工シスターズの心配をしている時間が
実はありません。
あと30日で3本の原稿を書かなければなりません。
短くないものです。
その他の事務仕事も山積みです。


でもまあ
嘆いてもうつむいてもどうにもならないですからね。

歩いていればなんとかなります。

昨日、テレビのソロモン流
フードライターさんがご紹介されていました。
美食家としてのご経験も豊富。

ちらりと拝見しただけですが
こおろぎ、改めて自分の立ち居地を確認しました。

こおろぎは美食家ではない。
B級グルメ、ということばにも多いに抵抗があります。

フツーの食べ物
フツーのお祝い
フツーの生活


それこそが一番面白い。

ハレに対するケ。

「ケの食研究家」とでも名乗りましょうか。

こんな華やかな食卓を生徒さんたちと作っているのですから
どこが「フツー?」といわれそうですが

材料と作り方は、フツー以上にフツー。フツー以下にフツーです。

がんばれこおろぎ・・・
そんな思いで
2月の最後の日をすごそうと思います。


京大で発覚した不思議なカンニング
なんだか呆れています。
なにもかも予想できたことです。
どうやって・・・というミステリーに転換するより
そんな「武器」が蔓延していることと
これからの危険性を誰か、論じてほしいものです。