学ぶということ

時々ね
なんでしょ、この憤り・・・
と言うことに出会います。


日帰りの函館で
久しぶりにそんな瞬間がありました。

けれどね

こおろぎが大尊敬しているH先生が

「センセー、まあまあ、ね、センセー
あら、どうしましょ、ねーセンセー
ご飯たべましょうよ、ね、JR遅いのに変えて、
ねー、センセー」


H先生は
食物関係の広い領域の大先生です。


派手なお衣装も
こおろぎの比ではありません。
数倍上。素敵です。


そのご経歴も
業績も
尊敬してもしても足りない大先生です。
年齢はわかりません。

国立大学をご退職の後の
ご勤務で、なお業績を残されているので
年齢は、もう問題になる領域をではありません。



わかわかしく
いきいきとされ

こおろぎは
この先生にお会いできることが
函館に通う大きな理由のひとつです。


その先生に
ね、ね、ね・・・
となだめ、説得されて


こおろぎは思わぬ優しい時間を持つことになりました。


教育というのは難しいものです。

教育的配慮というのはじつに難しいものです。


キマリはキマリ。
でも常に例外もあるわけで


しかし例外を前提としてしまえば
どんなキマリも不要になります。


ルールも
学則も
守ルことが前提なのであって
例外を念頭おくルールなら
始めから作らなければいい。



このこおろぎの
ガンコさを
なんとかちょっと
ゆるめて
大人になってちょうだい、
という


簡単に言えばそういうことなのでしょう。


こおろぎは
そうとう戦闘的です。

もし極道の妻たち連合に入会していたら
岩下志麻姐さんにそうとう可愛がっていただけたと
そう自信あります。


筋、通さんかい!

そこはケジメってもんじゃろが!

限りなく過激でありましょう。


一刻も早く札幌にもどらなければならない事情のある日でしたが
こおろぎは
めずらしく
強く強く引きとめられて


「じゃーねー、うーんとご馳走してくださるならいいです!」


とね、

これ、
50歳も半ばの大人の台詞じゃなかろーけどね


するとね


「いいですいいです、美味しいものご馳走しますから、
わかったわかった!
ああよかった、よかった!
荒井センセー、ご機嫌なおるかなー」


瞬間、こおろぎ
泣きそうになりました。


実はその前に
一人の学生と話していて
うっかり涙こぼれたのでした。

短い時間に
大の大人が2度も涙こぼすなんて

情けない話ですが


相変わらず
こおろぎの周囲は
ドラマ以上のドラマが展開しているということなのかも。


大先生が
若輩わがまま大後輩のこおろぎを
励まし、慰め、がんばれよと


貴重なお時間を割いてくださる
そのお気持ちと
大人げなく
絶対におかしい!
と暴れそうな自分と

ああ
人生、修業、修練です。


こおろぎは
そういうわけで
思わずすばらしいステーキを
海辺のホテルの素敵な空間で
いただいたのでした。
飲み干したビールが
悲しくて哀しくてならなかった
時間を流してくれました。


「荒井センセーの気持ちわかりますよ、
でもね、そうね
まあね・・」



でもね、そうね、まあね・・・



こおろぎは学びました。


白でも黒でもなくて


でもね、そうね、まあね・・・


という

そんな素敵な表現で
ヒトを傷つけずにすむ、そんな場合があることを


この年齢で学びました。







というわけで
予定がまた変わり、
こおろぎはバッタに変身しています。
バタバタバッタです。


まあ奇跡が起こらなければなんともどうにのならないスケジュールに
今身をおいており、

しかし日記は書きましょ、と豪雨の中で思い立ち

わずかな時間で写真をさがしたところ


やっぱり華やかな
元気な食卓がいいですよね。

なんどかお見せした
写真でしょうけれど

今一度、元気になりたくて。




わがままいってご馳走になったステーキでしたが
その鉄板で作ったチャーハンは
人生で一番最高満点のチャーハンでした。

料理長にコツ、すぐに教わったこおろぎです。


どこにでも
学ぶことってあるものです。





まず無理、
いや絶対に無理
不可能
考えられない・・
そういうことがあるでしょ、


それが
必ずクリアできる。

人間というのは
不思議な力を持っています。


こおろぎは
今日はバッタでバタバタしていますが
人間のこのパワーを信じて
元気に真夜中まで動けそうです。


本当に
ヒトって捨てたものではないのです。


自分を見くびらないことです。

「私」を大事に
「私」に期待することかも。


ダメなダメなこおろぎですが

昨日よりきっと
今日はちょいと
いい奴になっているような
そこんとこちょっとだけ
うぬぼれて
動くことにします。


こおろぎ組の皆様

自分がおもうより
ずっと、
なにかができる「自分」であること

こおろぎ発見しました。

誰でもです。


期待しないから出来ないのかも。

では・・・時間切れ。
フレーッツフレーッツ
じっ
ぶっ
んっ!