春の嵐

madam-cricket2008-05-22



函館の強風はひどかった。駅に降りて道を渡るのも困難。
小さいこおろぎはサインコサインタンジェント的な、
斜め横断しかできないほどの強風だった。



食品流通の講義で某フライドチキンがいかにして日本に広まったか、
ポカリスエットの商品開発と流通なんて話したのだけれど
おもしろいわね、やっぱり。流通も経済もおもしろい。
こおろぎには無縁の領域だったでしょ、と言われるけれど
目的とする製品と投入される市場の関係性を生命個体の現象に
アナロジーさせる・・そんなことをとてもやさしく書いた教科書があり、
経済領域にすっぽりはまったこおろぎです。
導入期、成長期、成熟期、衰退期、イキモノも同じ。
ま、言われてきたことだけど、生命科学と食品流通を同時に教える今、
頭でしっかり繋がった。こういう違う領域教えるシアワセに感謝。


経済をまわすには努力が必要。人間はエイジング対策が必要。
ま、何を学んでも教えても「エイジング」に行き着くのが情けない。




引き続くフードコーディネート論は、当方少々喘息気味で喉が苦しく
早めに切り上げました・・・と言っても、内容を短することはできず
えいやあっと、スピードアップ。
すると学生もお喋りする暇も、居眠りする暇もなくなってみんなで大集中だった。
なんでも勢い必要。伸びる生徒は花でも料理でも学問でも勢いがある。
その勢いを作るのが教師なんだと今日も痛感。


趣味を仕事にしたこおろぎはお勉強が趣味・・
イヤミだね、といわれたりするけれど
ちょっとホント。



どっさりある不得意領域も含めて
このところ再び頭使い始めて、脳細胞が元気。
残念ながら頭に入る、とか、何かの役に立つとか
賢くなる・・とか、そういうことじゃなくて
脳細胞が元気・・ということがうれしいわけで、
この感じ、説明難しい。



経済の法則と生命活動の流れがぴったり重なった瞬間とか、
長いことわからなかった現象が、他の説明でひとつに繋がった瞬間とか



イモムシや毛虫が変態したり、タマゴの発生なんか
おもしろいでしょ、おもしろいでしょとこれまで力説してきた私ですが
原子の運動ベルで見てみたら、これがまた別の感動。
ひとことで生物学、といってもどの側面から見るかで大きく違うわけで
こおろぎは、「外側」から、
カブトムシはどちらかといえば「内側」から眺める立場だったのだけど、
最近のこおろぎは細胞の小さいところに関心をもっちゃってるので
ドンドン内側に興味が向いてきて、ドつぼにはまった気分。

思うほど、教師の力は大きい。
こおろぎが化学ができないのは
やっぱり「先生」のせいにしたい・・とはいえ、
毎回赤点ぎりぎりだったのはこおろぎ一匹で、みんな楽々こなして楽しげに北大に合格したところをみると、立派な先生だったのでしょう・・・ということは
やっぱりこおろぎの不真面目さが原因だったってことか。


生物も大不得意だった。これも先生のせいにしたい・・


要するに、教科書の説明してもらうんなら先生いらないわね・・
先生の「中」に詰まっている何かをまとめて整理して吐き出してもらえば
分かったのかも・・・と漠然と思う。
先生の感動が伝われば、中学、高校、もう少し授業楽しくなるのかも。
テクニックだけじゃなくてね。
難しい・・・。
出来の悪いこおろぎが学問がしたい、と思ったのは大学に入ってからで
感動的な師匠に遭遇したからにほかならず、
取得単位数えて就職の勉強に燃えることもできたでしょうけれど
チョウチョとかこおろぎの研究に情熱いっぱいに語る師匠たちに
すっかり魅せられたわけで、
40代で再度大学院に入学したときも、今度は「着る」ことや「生活」を
実に楽しそうに語る諸先生たちに魅せられてしまったからで



しかし自分が教える立場になると難しい。
今は二つの大学、後期はまた別の大学も加わる。
「こおろぎの授業、マジ、うるさい!」とか「ウザイ」とか
「難しい」とか「あちこちとんで わかんねー」って声、
背後に聞こえそうで、ノミの心臓のこおろぎ、
授業のあとは背中丸めて部屋にもどるわけです・・・・


そんな中時々、
「先生、目からウロコってやつです!」
「この大学選んでよかったです!」なんて
汗かきならがらメモしてくれてる学生に会うと
やっぱりまた、私の中の感動をしっかり咀嚼して吐きださないと
私のアレンジした生命科学や他の内容を待ってくれてる学生に
申し訳ない・・・そして
貧乏でも学問しようかな・・という人もでてこないような気がする。


なーんてね、ちょいと立派なこおろぎです。
春の嵐に飛ばされそうになって身を引き締めたらしいです。

人生、短いわ・・と思う。こんなにおもしろいことがたくさんあるのに
学者になったところで、重箱のほんの一角をつついてみるだけなんだわね・・・


函館からの帰りのJRでも
こおろぎは今日は女性自身でも週刊女性でもなく
DNAの本にうずもれて唸っていたわけだけど
隣に座ったものすごくダンディーなおじさん、なぜでしょどうしてでしょ、
ずっと漫画を読み続けてました。
すっごくダンディーなのにマンガ読んで時々笑う。



私ね、やっぱり、漫画読んで笑うおじさん、嫌いです。
マンガ読むことをPRにしている政治家がいるけれど
秋葉原で演説して、社会性や庶民性をアピールしているかに振舞っている
政治家がいるけれど、やっぱりイヤだわ。
マンガで想像力手伝ってもらう怠惰さ、いやだわね。
マンガ、そのものは嫌いじゃないですよ。こおろぎごひいきのマンガありますから。
あえて書かないけど、こおろぎ相当マンガ詳しいですから。
当然老舗の漫画家ばかりですけど。
週刊誌に今連載の玉石混交のマンガ、そのものにコメントするつもりはない。
ただ玉石混交の石のほうを読んで大の大人が読んで声だして笑うとか、
ニヤニヤページをめくるその感じ、危険。
キャンディーズが好きな某大臣は、なぜか嫌いじゃないんですけどね。



テレビも見なきゃ、音楽も聴かなきゃ、お酒も飲まなきゃ、美容研究もしなきゃ。
忙しいったらないわ。


そう、お弁当のトリそぼろ、しらたきのみじん切り加えてみたら
なかなか素敵でした。増量できたうえ、ダイエットによく、繊維もとれて、
七味唐辛子もぴったり。


春の嵐はもう通過したでしょうか・・・。

エコール・ド・フルール・2008年バラ色のパーティー全国ツアー
現在計画中。
お会いできる日が近いことを!
M越の大バーゲンで、すっごく素敵なばら色のハイヒール買ったんです、ずいぶん前。
ワンサイズ小さいから、ホントはつらいんですわ。
体にわるいんですわ。シンデレラのお姉さま達の気持ちわかりますわ。
でもあまりの安さと美しさで買ったハイヒール、はいていきますから!