生命力

madam-cricket2006-03-27

 ケンケンが回復しつつある。顔面の半分が化膿して、毎日おそろしい治療をしてきたケンケン。一時はこのままだめかと思ったが、この数日で驚異的な回復。獣医さんも驚いていた。そしてさらなる奇跡?かしら、歩くのが難しかったのに、しっかりした足取り。ケンケンはやっぱりすごい。ケンケンは健犬と書いてケンケン。とにかくすごい。かなり時間の束縛がすくなくなった。18歳でこの回復は驚異的。とはいえ、2歳児と105歳の老人の両方を抱えているような日々であることは間違いない。


 新聞社のカルチャースクールで生活美学の講座を受け持っていた。1年の予定がとうとう3年も継続した。すばらしい生徒さんたちとの3年間だった。衣食住すべてに共通する美の法則や、暮らしのルールを考えるという無謀な教室だったが、実に楽しかった。3年間、教えるハウツーはないので私なりに必死に勉強した。12名の生徒さん(これがまた、ミスコン、ミセスコンに出したいような美女ぞろい!)に心から感謝したい。初年度は40名いらした。淘汰に淘汰を重ねた美女12名。実に優秀な12名だった。私は本当に誇りに思っている。昨日が最終授業。レストランひらまつの札幌店、バエレンタルで行った。涙がとまらなかった。おひとりおひとりの感想を聞きながら、大人になってこんな出会いがあるものだろうかと、感謝の気持ちでいっぱいになった。年齢もお立場もさまざまだが、実に純粋で、向学心豊富、感性の豊かな方々だった。悲しいことのない人間などいない。それぞれドラマがある。それを超えたところで出会った12名だった。月に2度、3年間は重い日々である。今後は年に何度か自主的に、集って研究を続けたいとのこと。カルチャースクールで教えることに大きな不安があった私だが、見よ、このすばらしい生徒さんたちを。そんなに遠くない日、彼女たちは何らかの成果を編纂するような気がしている。バエレンタル(http://www.hiramatsu.co.jp/restaurants/baerenthal/)のお料理もすばらしかった。バエレンタルはお料理は当然だが、ホスピタリティーが最高である。行き届いた配慮がうれしい。マナーも学んできた私たちの最終授業にはふさわしい場所だった。それはまるで高校の卒業式のようだった。みなさんの涙が美しくて、こおろぎの心臓はずっと震えていた。大人になってであった学友、そして別れ。涙涙のひと時、そしてそのあと、おいしいお食事に笑顔笑顔のひとときだった。


 その前夜は、カルチャースクールの「大人のお行儀・暮らしの法則」という講座の最終授業だった。こちらもお仕事を終えて駆けつけてくださる素敵な生徒さんたちだった。継続したかったが、義父の病気や家庭の事情で、夜のクラスの時間が確約できなくなった。大変残念だがひとまず修了。このクラスの方々も実に個性的で素敵。私の自慢の生徒さんたちだった。でも今後、長くお付き合いできそうで心からうれしく思っている。


 来週は同じくカルチャースクールの2年続いたクラスの最終授業。あらら、あれもこれもやめてしまうようだが、これもまた「想定内」かもしれない。学ばなければ教えることはできない。教えてはならない。こおろぎはまた学業にちょっと力を注ぐことにします。そして自分の学校エコール・ド・フルールの運営に力を注ぐことにします。力を蓄えながら前に進むことにします。 カルチャースクールでであったすべての生徒さんたちに心から感謝したい。

 この春、何かが変わる!こおろぎの髪は左がどんどん短くなり、右が長くなっている。新しい美容師さんがこおろぎの頭で遊び始めた。なんだかなあ・・・と思っていたら、アルペンスキーのなんとか君という青年がひどく左右アンバランスな髪で今日テレビに出ていた。彼女は私の頭をこんな風にしたいのかしら・・・と思って少々あわてている。ちょいとアホに見える。これ以上アホに見えては困る。アンバランスも限度があるわ。要注意。とはいえ、冒険は必要。さて、次は爪かなあ。爪にはどうやっても到達できないでいた。ピアノ弾きながら大声で歌うという気分転換もあるので長い爪もいや。でもジョナサンに磨いてもらおう。こおろぎオリジナルネイルを作ってもらおう。かかとも磨こう。ひざも磨こう。生涯ミニスカートで暮らそう。負けるもんか、倒れるもんか・・・って、敵もいないのに一人相撲。がんばれ琴欧州!こおろぎも自己変革続けますから・・・。