あらいさんちの大騒ぎ




犬です。


今年は、わが家で、小さくも落ちついたクリスマスを・・と

信じられない宣言をしたおかあさんでした。

忙しいのに
宣言どおり
本日早々、地下室にもぐって4畳半びっしりになるほどのクリスマスグッズを犬小屋のある部屋に
移動。



長く、自宅では飾っていなかったツリーをなんと11月も今の段階で
飾ろうという、本当に信じられない「余裕」。


しかし
そんな「信じられない」ことが
フツーに起こるあらいさんちではありませんでした。

大きなツリーの土台が見つかりません。


ね?

そんなに簡単に満点とれるはずないと
犬は思っていました。


土台がなければ
どうにもならないのがクリスマスツリー。

壁に立てかけておくわけにもいかず、
再びたたんで箱の中。


去年まで大きなスタジオにお貸ししていたので
そちらで探していただくことになりました。



荒井さんちに
いや
おかあさんに「余裕」など
似合わないということです。



でもまあ
クリスマス準備の一環として
地下室の掃除に手をつけたおかあさんは
一人で地下室に行くのがさみしいというか怖いというか
そんな理由で犬を誘いました。


が、
大変おはずかしいことですが、
犬は地下室の階段が怖くて降りられません。



この写真は犬が荒井さんちの家族になったころです。

犬は、荒井さんちにもらわれてきたとき
すでに4ヶ月を過ぎており、
「でっかくてぶさいくな子犬」という扱いだったのですが

それでもどんな動物でも子供はかわいいものです。
犬もそれなりに
かわいい・・・とたまには言われました。

が、
情けないことに
柴犬よりずっと大きいのに
子犬は子犬。
階段が怖い。
降りれない。




相当大きくなるまで
犬は階段が降りれませんでした。


もちろん今は
狭い土地に縦長に建っている家を
自由に階段を上り下りしているのですが
なぜかしら
地下室への階段が降りれません。
それなのに
おかあさんは無理矢理ひっぱっりました。

勇気を振り絞ってみましたが
3段が限度。


ちょっと急な階段で、
塗装のない板のままの階段で
とにかく怖くて
犬は降りられませんでした。



ひやっひゃっひゃっ!

りーちゃん、6歳なのに階段怖いんだーっ!



おかあさんは爆笑しました。



自分だって怖くて
犬をそばに置こうと思ったのに


でもまあ

ふがいない話しですが

犬はやっぱり地下室に行けませんでした。




忙しいのに
あの手この手で
階段を降ろそうと
無駄な時間を使ったおかあさんは
どうかしていると思います。



そのおかあさんは
地下室で春片付けた
ブーツも見つけたのでした。


みなさん(?)ご記憶にあるでしょうか。
おかあさんは
イタリアのなんとかいうブランドの
ロングブーツ、
大学で片方脱げなくなって大騒ぎしたお話。



授業開始が近づいたのに
どうしても片方脱げなくて
講師室でひっくりかえって悪戦苦闘していたところを
アメリカ人の先生に発見されたという
あのいまわしいお話。


そのブーツ、
おかあさんは
「そんなこともあったわ」と思い出しながら



・・・・



いやな予感・・・



普通は、そんな危険なブーツ、廃棄、するのが大人です。


そこは普通ではないおかあさんは
太いジーンズのまま
するりと足を入れてみたのでした・・・

犬は本当にドキドキしたのですが



「りーちゃん、入った!」



そりゃ、入るでしょ。
問題は脱げない、ということでしょうよ!



ああ
犬の予感はあたって
3階でおかあさんの携帯電話が鳴りだしました。



あとはあまりに想像通りで
あきれて吠える気にもなりません。



「あ、電話!」


の次、


「あ、脱げない!」



それからの七転八倒
昨冬と全く同じ。

ただ
大学の講師室ではないということ
アメリカ人やイギリス人の先生が入っていらっしゃらないこと


それだけが救いでしたが


今回も右足だけ脱げず、
片足だけで電話が鳴る3階まで這い上がったおかあさんでした。




電話のあと
ソファーの端に足をひっかけて
カラダをひねってぬいだのでした。



どうして普通のことができないのか

どうして学ばないのか


どうして犬が階段を降りられないくらいで
大喜びするのか、




飼い犬の分際ですが
本当に情けない飼い主だと思いました。



さらに事件はつづきました。
夜は、おばあさんの部屋の温水器が壊れて
お湯を出すたびに家中が停電になるという大騒ぎ。
このときも、おかあさんは妙にはりきって
温水器が原因だとわかるまで
無駄な「実験」が繰り返されました。




そのたびに停電になるわが家。

毎回
おばあさんは

「ひーえっ」と叫び

犬はうろたえ



犬につまづいたおばあさんはまた

「ひえーっ」と叫び

「りーちゃん、邪魔!」
と犬は叱られ、


おばあさんもじっとしてればいいのに
犬といっしょにウロウロするので
何度も真っ暗な部屋で衝突。



「どうしてそんなに大きいの!」
「じっとしてなさい!」と
じっとしていないおばあさんに叱られ・・・





まっくらい中で犬はなさけなかったです。




結局、電力会社に電話して
あれこれやりとりして温熱器の故障だろう
漏電だろうということになり、まずは安心。



階段での恐怖に加え、
何度も真っ暗になったり
おばあさんに踏まれたり、
全く踏んだり蹴ったりの一日でした。




さらにおまけです。
下の真っ暗な写真は
停電の時のものではありません。
角度によっては犬がぼーっと見えるかと思います。
悲しいかな、犬のサガで、
今日、夕方また盗み食いをしたのです。
遠方に出張するお父さんの早めの晩ご飯の、
フライパンに残っていたお肉です。

これは犬が悪い。
不本意なほど叱られたあと
おねえさんの部屋のベッドで反省していたとき
おかあさんが犬を探しにきて撮ったものです。



ひやーっ
りーちゃん
真っ暗な中でフテ寝ですか!


と、犬をばかにして大喜びで撮った写真です。




ほんとにもう・・なんだかなあ・・・と
犬は思いました。


全く中身のないブログですみませんでした。